広末涼子、舘ひろし&黒木瞳「終わった人」で男を惑わす天然美女に
2017年7月13日 05:00
映画は、NHK大河ドラマ「毛利元就」などの脚本家として知られる内館牧子氏の小説を原作にしたもの。大手銀行の出世コースからはずれ、子会社で定年を迎えた壮介は、喪失感からネガティブな発言を繰り返す。美容師として働く妻・千草(黒木)に距離を置かれ、何をしても満たされない気持ちから「どんな仕事でもいいから働きたい」と一念発起。特技もない定年後の男に職探しは困難だったが、ある人との出会いが運命を変えていく。ホラーの名手・中田秀夫監督がメガホンをとり、ハートフルコメディに初挑戦する。
広末扮する久里は、壮介が大学院を卒業するために通うカルチャースクールの受付嬢。壮介と同じ岩手県出身で、男性を勘違いさせる言動をする天然な一面を持つ女性だ。広末は、「わたしにとってはとても難しい役」と胸中を明かし、「いわゆる愛人でもなく浮気相手でもなく、彼女としては、男性に作為的ではなく距離感を縮めていく。その女性像を、すごく細かく中田監督と合わせて作っていっています」と繊細な役作りを明かした。
また、初共演となる舘について「あんなかっこいい、定年退職した人、いないですよね? そういう方が、こういうコミカルなお話を演じるのは、とても面白いと思いました」「 『あぶない刑事』が大好きで、小さいころ、走り方を真似していました。今回、お会いして、いい意味で印象が違っていて驚きました。もっと大御所でクールな感じかと思っていたら、すごく演技に対して熱意があって、1シーンを監督たちと作り上げていく、その謙虚さが素敵でした」と語っている。
一方の舘は、広末について「とても素敵な方で、共演していてとても楽しいです。(役柄として)ちょっと押され気味です(笑)。」とコメント。劇中で壮介が久里にどのように振り回されていくのか、期待が高まる。
ほか、壮介と千草の娘・山崎道子役で臼田あさ美、イラストレーターの青山俊彦役で田口トモロヲが出演することが発表された。
映画「終わった人」は、2018年に公開予定。