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ディカプリオ、マーロン・ブランドのオスカー像を返却 国外ファンドの資金洗浄疑惑で

2017年7月10日 18:40

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レオナルド・ディカプリオ
レオナルド・ディカプリオ
Photo by Mike Windle/Getty Images

[映画.com ニュース] 米俳優レオナルド・ディカプリオが、所有していた故・マーロン・ブランドさんのオスカー像を米司法省に返還したことがわかった。マレーシアの政府系ファンドをめぐる不正資金流用問題で、米司法省が関連資産の差し押さえを求める新たな訴訟を起こし、オスカー像が対象に含まれていたためだ。

問題のオスカー像は、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2014)の完成を祝し、同作に出資した製作会社レッド・グラナイト・ピクチャーズが主演のディカプリオに寄贈したもの。しかし昨年7月、マレーシアの政府系投資会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)のマネーロンダリング(資金洗浄)で流用された資金約1000万ドルが、同作の製作費に充てられた疑いが浮上。米司法省は、同作の権利を含む関連資産の差し押さえを求め、提訴に踏み切った。

不正資金流用が認められた場合、1MDB関係者からの寄贈品は全て返還する意向をディカプリオはすでに示していた。ディカプリオの代理人は6月15日(現地時間)付で、「司法省からの要請に先立ち、レオナルド・ディカプリオ財団(環境保護を目的とした慈善団体)が毎年開催するチャリティ・オークションへの出品用に受け取った、マーロン・ブランドのオスカー像を含む品々を全て当局に返還しました」と声明を発表。寄贈品の返還は、自主的なものだったことを強調した。

ロイターによれば、司法省が新たに差し押さえの対象として返還を要求した物の中には、レッド・グラナイトの関係者が不正流用した資金で購入し、ディカプリオに寄贈したとされるピカソの絵画とバスキアのコラージュ、ならびに同社が製作を手がけた2作品、ジム・キャリー主演の「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」(14)とウィル・フェレル主演の「パパVS新しいパパ」(15)の権利も含まれているとのことだ。

一方でレッド・グラナイトは、「問題の解決に向け、司法省の取り調べに対し積極的に協力している」とコメントしている。

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