キアヌ・リーブス「ジョン・ウィック」第3作では「馬に乗って銃を撃ちたい」?
2017年7月6日 12:00

[映画.com ニュース] サイケかつスタイリッシュな映像とスピード感あふれる超絶アクションで、映画界に革命を起こしたヒット作「ジョン・ウィック」から3年。伝説の殺し屋がスケールアップして帰ってきた。「ジョン・ウィック チャプター2」で再びコンビを組んだ主演俳優キアヌ・リーブスとチャド・スタエルスキ監督が来日し、本作にかける思いや製作の舞台裏、さらには第3作の構想までも語った。
「僕たちは2人ともおとめ座なんだよ! とにかく趣味も興味も合うんだ」(リーブス)というリーブスとスタエルスキ監督は、インタビュー中にもジョークを飛ばしあい、互いの発言に目を輝かせて聞き入り、共に身ぶり手ぶりを交えてシーンを解説するなど相性ぴったり。元々2人は「マトリックス」の主演俳優とスタントマンとして出会い、友情を育んできた。
スタエルスキ監督が「キアヌ(・リーブス)は1作目以上に色々な技術を身に付けてくれて、本当に感心したよ。同じことの繰り返しじゃなく、よりレベルアップできたのは彼のおかげだ。ガンアクション、マーシャルアーツ、カースタントもやってもらった。かなり時間をかけて訓練してくれて、しかもイタリア語も話さないといけなかった。彼は本当に努力家だよ!」と褒めちぎれば、リーブスも負けじと「アクションはとにかく楽しかったんだけど、つらかったことといえばチャド(・スタエルスキ)が目指すレベルがすごく高いから、僕のせいで彼の要求にこたえられないことかな。銃のリロード(再装てん)でも、できたんだけどちょっとイマイチだったかな、動きがついていかなかったな……みたいなね」と全幅の信頼を寄せる。
亡き妻からの贈り物である子犬を無残に殺され、復しゅうを果たすため隠とん生活から舞い戻った殺し屋ジョン・ウィック(リーブス)が、ロシア系犯罪組織を壊滅させた第1作の事件からわずか5日後。殺し屋時代に交わした“血の契約”に背いてマフィアからの依頼を断ったジョンは、妻との思い出が詰まった家を破壊されて怒りが頂点に。マフィアを追ってイタリア・ローマに飛ぶも、7億円の懸賞金をかけられて世界中の殺し屋たちから命を狙われ、窮地に陥る。
リーブスは、本作でパワーアップした点を「全部だね!」と言い切る。「“ハイテーブル”という新しい組織が登場するし、ローレンス・フィッシュバーン演じる地下社会を束ねるキャラクターも出てくる。1度借りを作ったら返さなくちゃいけないというシステムもそうだし、ユーモアもステップアップしたんじゃないかな。アクションもより多様になったよね。(殺し屋専用スーツの)仕立屋もウェポン・ソムリエも出てくるしね」とすらすら語る姿からは、本作への確固たる自信がにじむ。
本作の代名詞ともいえる銃と柔術の混合技“ガン・フー”に関しても切れ味は一層増しており、弾倉が尽きたら銃を相手に投げつけるなど、より実践的に進化を遂げている。リーブスは「銃を投げ捨てる部分について聞いてくれたのは初めてだよ! うれしいな」とこちらにほほ笑みかけ、「結構ワイドショットで撮っていて、弾がなくなったらガッと捨てて、他の銃を手にするんだ。あれは実にチャドらしい演出だね」とスタエルスキ監督に話を向ける。
一方のスタエルスキ監督は「ハリウッド映画って、銃を撃ち尽くしたあとリロードする瞬間を見せないんだよね。スピード感がなくなるから。だけど、『ジョン・ウィック』ではカメラを引いて、あえて見せるということをやってみたんだ。実際に銃弾がなくなったときにジョン・ウィックだったらどうするのか、細部をかなり詰めて演出している。リロードに関しては全部スピーディにやらないといけないから発砲以上に訓練が必要なんだけど、頑張ってやったよ」と戦闘シーンにリアリティを持たせつつ、流れるようなスピード感も重視したと語った。
スタエルスキ監督のアクション演出に対する徹底したこだわりに、リーブスは「現時点でわかっているのは、3作目の製作が動き出したら、もっとトレーニングを頑張らないといけないなということ。この男のビジョンを達成するためにね!(笑)」と白い歯を見せる。同時に「でもそれって、僕にとっては贈り物でもあるんだ」と語り、スタエルスキ監督とのさらなる挑戦に意欲を燃やした。
スタエルスキ監督は、第3作について湧き出るイメージを抑えられない様子で「(ジョンを)スキルアップさせたいよね。ナイフ、剣、あとは“モーターサイクル・フー”なんかにも挑戦させたいな」とアイデアを明かす。その言葉を聞いたリーブスは「馬はどうなの? 馬に乗って、こんな感じで銃を撃つのさ!(笑)」と動きをまじえてスタエルスキ監督に提案し、スタエルスキ監督は「今ここで、第3作の脚本ができつつあるよ」といたずらっぽく笑った。
「ジョン・ウィック チャプター2」は、7月7日から全国公開。
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