高杉真宙&葵わかな、小林啓一監督の撮影は「毎回心が折れる」「良い意味でしつこい」
2017年6月10日 19:15

[映画.com ニュース] 俳優の高杉真宙が6月10日、東京・新宿シネマカリテで行われた、主演映画「逆光の頃」の完成披露上映会に、共演の葵わかな、清水尋也、メガホンをとった小林啓一監督とともに出席した。
人気フィギュア「コップのフチ子」の原案者としても知られる漫画家タナカカツキ氏の名作コミックを、「ももいろそらを」「ぼんとリンちゃん」の小林監督が実写映画化。京都の街を舞台に、幼なじみ・みこと(葵)に恋する高校2年生・赤田孝豊(高杉)の、思春期ならではの不安定な心情と輝く時間を映し出す。
「ぼんとリンちゃん」(2012年に撮影)以来、約4年ぶりに小林監督とタッグを組んだ高杉は「久しぶりに作品に出させていただき、監督の作品に対する愛といいますか……。監督はこういう風に作りたいというビジョンがあり、それを僕らも目指した。孝豊として、作品のなかで生きられたらいいなと思っていた」と撮影を振り返る。「監督に『もう一回』と言ってもらえるのは、大変な時もありますが嬉しい。監督の現場では毎回心が折れて帰る(笑)、ということが絶対にある。それが何回もある。そういった現場は多くない。何度も何度も壁にあたらせてくれる監督ですね。厳しい監督です」と明かした。
小林監督が「厳しいかなあ?」と苦笑いを浮かべるなか、続く葵も「監督は、良い意味でしつこい(笑)」と暴露。そして、「良い意味でですよ。高杉さんがおっしゃったように、何度も何度もやる監督。でもそれは監督のなかに役のイメージがしっかりとあって、そこから指一本でも出たらアウトなんです。そのなかで、いかに自分らしいみことを演じるかということを課題にしていました」と説明する。清水も「2人が言ったことは本当です」と念を押すと、笑いが沸き起こっていたが、小林監督だけは「そんなに厳しくないと思うんですよね」と首をかしげていた。
また、京都ロケの感想を問われた高杉は、「尋也とか葵さんと、京都で青春できて楽しかった。自分の(本当の)学生時代とすり替わるくらい楽しかったですね」と充実感をにじませる。そのうえで「僕が(映画を)見て思ったのは、悔しいなと。なんで京都に生まれなかったのかな、なんで京都で育たなかったのかな、なんで京都で学生できなかったのかな。そう強く思いました。皆さんも、そうなっていただけたらと思います」と呼びかけた。
「逆光の頃」は、7月8日から新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
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