永瀬正敏、愛媛県観光大使に就任 「KANO」ツァオ・ヨウニンと再会
2017年6月2日 23:57
[映画.com ニュース] 台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」に主演した永瀬正敏が6月2日夜、愛媛・道後温泉の大和屋本店で開催された「2017 日台観光サミットin四国」 愛媛県知事・松山市長主催の晩餐会にスペシャルゲストとして出席。永瀬が愛媛県の観光大使を委嘱された。
「日台観光サミットin四国」は日台の観光事業者が互いの発展を願って、08年から日台の交互に毎年、開催。日本統治下の1931年を舞台に、松山商業野球部の元監督、近藤兵太郎が日本人、台湾人、原住民からなる台湾の嘉義農林学校を率いて、甲子園大会で準優勝するまでを描く同作は、2014年3月の台湾公開から3年以上経過した今でも根強い人気を誇っていることから、招待された。
永瀬は「台湾代表が甲子園に出ていることは映画をやるまでは知りませんでした。いろんな方に近藤監督の指導方法を聞いてから、役に臨みました。どんな人にも分け隔てなく接し、1勝もしたことないチームを甲子園で準優勝に導いた。近藤監督は日本の誇りです。若い人が日本と台湾の関係を見つめ直すきっかけになったのではないか」と振り返った。
晩餐会に先立っては、愛媛県のイメージアップ・キャラクター「みきゃん」の表敬訪問も受けた。初のゆるキャラとの対面に「かわいいですね。人気が出るものも分かります」と笑み。晩餐会では中村時広・愛媛県知事から観光大使の委嘱状を受けると、「素晴らしい役目を仰せつかりました。僕で大丈夫なのかと思いますが、微力ながら頑張りたい」と永瀬。「愛媛県はものすごいポテンシャルを持った県という印象。松山には路面電車、お城、温泉、歴史あるお祭りもあります。2年前に来た時はアーティストが道後温泉のホテルの一室借り切ったアートイベントを見せていただいた。僕も写真を撮るので、やらせていただきたい」と話していた。
続いてのトークショーでは、映画で、呉明捷(ご・めいしょう)投手役を演じたツァオ・ヨウニンも登場。ガッチリ抱き合い、久々の再会を喜び合った。映画の見どころについて聞かれると、「全部ですが、あえていえば、子どもたち。今でこそ、みんな俳優として頑張っていますが、当時はまったく素人でした。本当に一生懸命頑張りました」といえば、台湾野球のU21代表選手から俳優に転身したツァオは「最後の試合で、近藤監督が最後の最後に駆け寄ってきて、『甲子園につれてきてくれて、ありがとう』というシーンです。本当に感動しました」と話した。
好きな台湾の食について聞かれると、永瀬は「(果物の)シャカトウですね。めちゃくちゃ美味しい」。ツァオは「カレーが大好き。母がよくカレーを作ってくれたのですが、日本のカレーを味わってみたら、違う味でした」というと、「ポンジュースが美味しいよ」と早くも愛媛の名産をアピール。台湾の魅力については「人です。日本のみなさんには、ぜひ台湾に行っていただきたい。これからも、映画、スポーツ、芸術で日台の架け橋になれれば。ヨウニンをよろしく。アキラをよろしく」と、かつての教え子を売り込んだ。
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