入江悠監督が原点回帰したオリジナル映画「ビジランテ」、クラウドファンディング開始
2017年5月24日 04:00
[映画.com ニュース] ドラマ「SR サイタマノラッパー マイクの細道」がテレビ東京で放送中で、映画「22年目の告白 私が殺人犯です」の公開(6月10日)を控える入江悠監督が原点回帰したオリジナル企画「ビジランテ」が、作品を一緒に盛り上げてくれる応援団の募集をクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」(https://motion-gallery.net/projects/vigilante/)でスタートした。
作品は、地方都市に生きる暗部の男たちの生き様を描く衝撃の問題作。近年は「ジョーカー・ゲーム」(2015)などメジャー作品を手がけてきた入江監督が、「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」(12)以来となるオリジナル脚本を執筆。その脚本に惚れ込み、大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太という豪華キャストが結集し、トリプル主演した。
高校時代に失踪した長男・一郎(大森)。印刷会社社長で町の自警団団長の二男・二郎(鈴木)。デリヘル業経営の三男・三郎(桐谷)。別々の道を生きてきた3兄弟が父親の死をきっかけに再会する。その後、3人の運命は再び交錯し、欲望、野心、プライドがぶつかり合い、心に刻まれた、逃れられない哀しみが3兄弟を狂わせていく。
この作品を1人でも多くの人に見てもらうため、入江監督の思いを直接上映館で伝えるため、そして映画祭や配給、プロモーション、海外エントリーなどにかかる費用に活用するためクラウドファンディングで応援団を募集することとなった。応援団(支援者)にはリターン(特典)として、入江監督のサイン入り台本やオリジナルTシャツのプレゼント、メイキング映像の限定公開、エンドロールへの名前掲載、トークイベント付きの応援団特別試写会への招待などが用意されている。
今年1月に埼玉県深谷市で行われた撮影現場写真も公開された。「SR サイタマノラッパー」シリーズ以来となる深谷ロケは、入江監督が脚本執筆時から想定していた。撮影は連日深夜まで及び、真冬の底冷えが厳しい中、キャスト陣はバイオレンスにまみれた作品に対し、全力で挑んだという熱気が伝わってくる。12月に東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。