公開前のディズニー映画を入手したハッカーが身代金を要求
2017年5月18日 12:00

[映画.com ニュース] 米ウォルト・ディズニーの新作映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」が、謎のハッカーグループに不正入手され、同社が“身代金”を要求されていたことが明らかになった。
米Deadlineによれば、あるハッカーグループが劇場公開前のディズニー作品を入手したと主張していることを、同社の最高責任者ロバート・アイガー氏が、ニューヨークで行われた傘下のテレビ局ABCの対話集会で明らかにしたという。アイガー氏は作品名を公表しなかったが、関係者によれば、大ヒットシリーズの第5弾「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」が被害に遭ったようだ。
犯行グループ側は巨額の身代金を仮想通貨「ビットコイン」で支払うよう求めており、ディズニーが要求に応じなければ、段階的に作品をリークしていくと主張しているという。同社は身代金の支払いを拒否し、現在は米連邦捜査局(FBI)の協力を仰いでいる。
これまでも劇場公開前の作品がインターネット上に流出することはあったが、犯人が映画スタジオに身代金として金銭を要求するのは最近の傾向だ。動画配信サービスのNetflixも過日、ハッカーグループからの要求を拒否したため、人気ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の最新シーズン全10話をリークされた。
なお、元ハッカーで現在はセキュリティ会社に勤務するヘクター・モンセガー氏は、たとえ映画スタジオのセキュリティが万全でも、製作会社やVFX会社など大作映画の製作に関わるすべての企業の安全対策が同様とは限らないため、新作映画の流出阻止は難しいと見解を示している。

「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」
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