有森也実、新境地開拓した「いぬむこいり」公開に感無量
2017年5月13日 19:45

[映画.com ニュース] 犬と人間の女性が夫婦として生活をする伝承民話「犬婿入り」をモチーフにした映画「いぬむこいり」が5月13日、東京・新宿K's cinemaで封切られ、主演の有森也実、共演の武藤昭平(勝手にしやがれ)、PANTA(頭脳警察)、山根和馬、片嶋一貴監督が舞台挨拶に立った。
「アジアの純真」「TAP 完全なる飼育」の片嶋監督が手がけた本作は、アラフォーの小学校教師・梓が、神のお告げに導かれ、宝のある島へ向かう道中、顔が犬、体が人間の“犬男”ら奇妙な人々に出会う奇想天外な物語だ。
この日はあいにくの雨天だったが、場内は満席で、補助席も出る盛況ぶり。劇中で犬男との濡れ場やフルヌードに挑み、清純派のイメージを覆す新境地を見せた有森は開口一番「初号を見てから、ほぼ1年、受け入れることができませんでした」と率直な思いを明かす。そして、声を震わせ、目元を微かにうるませながら「皆さまから、いろいろな角度でいろいろな感想をいただき、その言葉がだんだん作品と向き合う原動力になりました」と感謝を口にした。
本作は、4章構成で上映時間が4時間5分という超大作。トークコーナーの司会を買って出た有森は、片嶋監督に「4時間ってどうなんですか!? どうなのかなあ? 小屋だって嫌だし、お客さんだって辛いし」と辛口な質問をぶつける。主演女優に“口撃”された片嶋監督は、「えっ!? 辛かったですか……?」とたじろいていたが、「初めから長尺のものを作りたいという思いがあった。編集で縮めた方がいいという判断になったらそうしたが、『これはこれでいい』となった。いろんな思いを込められたので、僕としてはよかったです」と経緯を熱心に説明した。
だが、今度は犬男役の山根が「監督にひたすら草原を走らされた。米粒くらいに映る距離から走らされ、走ったと思ったら『もう1回』と言われて。その時は殺してやろうかと思いました(笑)」と暴露。さらに武藤も、海に飛び込む場面があったと言い、「その前に50メートルくらい、みんなで何回も走っているんです。走ったあとに、クラゲのいる海に2回に飛び込み、その後4時間くらい泳ぎました。あの日はさすがに辛かったです」と明かす。“集中口撃”をくらった片嶋監督は、「申し訳ない」と平謝りだった。
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