手紙専門家・むらかみかずこ「光をくれた人」の重要アイテム“手紙”の効能を力説
2017年5月12日 15:00
[映画.com ニュース] 「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダーと「リリーのすべて」のオスカー女優アリシア・ビカンダーが夫婦役を演じたラブストーリー「光をくれた人」のトークイベントが5月11日、都内で行われ、手紙文化振興協会の代表理事を務める手紙専門家・むらかみかずこ氏が劇中のキーアイテムである手紙について解説した。
全世界で40以上の言語に翻訳されたM・L・ステッドマン氏によるベストセラー小説「海を照らす光」を、「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督が映画化。2度の流産を経験した灯台守のトム(ファスベンダー)と妻イザベル(ビカンダー)は、ボートで漂着した赤ん坊を自分たちの娘として育て始める。だが4年後、本当の母親ハナ(レイチェル・ワイズ)が現れたことから、娘への思いと良心の間で夫婦は葛藤する。
「手紙で愛を育んだ、人を深く愛することができる人たちの恋物語」と本作を評したむらかみ氏は、「手紙のやり取りをすると、自分の考えを整理できるし、相手のことをより深く考えることができる」と語る。「『1番最近もらった手紙は?』と聞くと、1カ月、2カ月前にもらったものを皆さん話される。1カ月、2カ月前に届いたものを覚えているってすごいこと。SNSやメールだと、昨日のことも思い出せないかもしれない。手書きは、記憶に残るんです。手書きであるというだけで価値がある」と手紙が持つ“力”について熱弁をふるった。
年間で1000通以上の手紙を書くといい「手紙は、紙を選ぶ、ペンを選ぶ、文章を考える、文字を書く、切手を貼って投函する、の5つの要素で構成されている。言葉が思い浮かばない、文字に苦手意識がある、などよく耳にしますが、受け取る側の印象に残るのは文字や文章だけではない。相手のことを想像しながら紙を選ぶ、その時点でもう始まっているんです」と手紙の深みを語ったむらかみ氏。「手紙は、助けになったり支えになったり心を強くしてくれる。この映画でも、トムとイザベルが手紙によって前に進み、多くの障壁を乗り越えたように、力のある道具なんです」と締めくくった。
「光をくれた人」は、5月26日から全国公開。
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