中島健人×芳根京子×石井杏奈×寛一郎「心が叫びたがってるんだ。」撮影現場で見せた“絆”
2017年5月10日 12:00
[映画.com ニュース] 大ヒットアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のスタッフが再結集し、興行収入11億円超を記録した長編アニメ映画「心が叫びたがってるんだ。(2015)」を実写映画化した「心が叫びたがってるんだ。」の撮影現場がこのほど、報道陣に公開された。
人気アイドルグループ「Sexy Zone」の中島健人、芳根京子、「E-girls」の石井杏奈、寛一郎が主要キャストを務め、高校生たちがミュージカル公演の準備を通じて成長していくさまを描く。アニメ版と同じ埼玉・秩父を舞台にした本作では、撮影も同所で行われ、この日はある寺で縁日のシーンの撮影が行われた。坂上拓実(中島)、成瀬順(芳根)、仁藤菜月(石井)、田崎大樹(寛一郎)が劇中のキーアイテムとなる“玉子”と出合う重要な局面となる。
幼少期のトラウマが原因で、人と話そうとすると腹痛が起こってしまう順は、人々が思いをこめるお守りの“玉子”を見たことから、自分が玉子に言葉を奪われたのではないかと考え、動揺してしまう。現場では、「近キョリ恋愛」で知られる熊澤尚人監督の演出の下、順の複雑な胸の内を体現する芳根と、その様子を見守る拓実役の中島らが繊細な演技を披露していた。
現場でも仲のよさをのぞかせた4人だが、中島は「本読みのとき、京子ちゃんにずっと直視されていたんですよ」と明かす。「僕は『すごい見られているな』って感じていたし、あまりの目力に、逆に目を合わせることができなくて。僕、意外と人にじっと見られるのには慣れてないんだなって気づきましたね(笑)。だからずーっと寛一郎の頭を見ていました」。芳根は「『この人は大丈夫だろうか』って思ってずっと見ちゃうんですよ。目の前の席だったので、『拓実くん、話しにくかったらどうしよう。もしそうだったら私けっこう大変だぞ』と思いながらずっと探っていたんです」と真相を告白。だが、「本当にみんな話しやすくて、すごく居心地がいいんです」と笑顔を見せる。「僕も人見知りな性格なので、みんながどういう人なのかなって最初は不安でした」と芳根に同調した寛一郎は、「スチール撮影のときに中島くんが雰囲気をよくしてくれて、みんなとしゃべりやすいようにしてくれて。本当に座長だなって思いました」と感謝を述べた。
心を閉ざした順だけでなく、拓実は他人に本気で向き合うことが苦手、菜月は元恋人である拓実との距離感に悩み、大樹は野球部のピッチャーながらひじを負傷してしまった、とそれぞれに苦悩を抱えている。「本読みのときに、監督から『全然かけ離れちゃってる』って言われた」という中島は「通常の80%引き、20%の力で拓実を演じたほうがいいなって。だから今は、『本番!』の声がかかった瞬間に80%引いています。拓実にとってはそれが適温だと思う」と役作りの裏側を明かす。一方、アニメ版を「クランクインまでの間に5回も6回も見た」という芳根は「監督に『それは全部忘れて』って言われて、『ヤバイ!』ってなりました。どうしよう見すぎちゃった、って。台本を読むとアニメの映像が頭に流れちゃうので、それを消すという努力を日々しています」と苦労を語る。
石井と寛一郎は「私はいつも台本を読むとき、思ったことを台本にどんどん書き込むんです。菜月に共感できる部分、こういう感情になるのわかるなって思ったことを書き込んだら、近いものを感じたので、そこを膨らませていこうと思いました。でも悲しいシーンやせつないシーンは、本当にその場じゃないと出ないので、そのときに思った感情を出して、熊澤監督と話し合いながら作っています」(石井)、「3人に会ったことで、現場で自分なりの大樹を作れたような気がしています。僕は野球の経験はないですし、けがして挫折したということもないんですが、それでも大樹の気持ちはなんとなくわかるなと思うので」(寛一郎)とそれぞれの役向き合い方を真しに語った。
本作ではミュージカルシーンが大きな見せ場となり、「クラスメイト役のみんなとミュージカルの練習をしているんですが、練習を重ねるごとにチームワークがどんどんよくなっているんです」(石井)、「僕は今のところミュージカル練習に3回参加したんですが、ワークショップ形式なんです。ワークショップは初めての経験なんですが、やってみたら本当に楽しくて。物作りの素晴らしさを初日から感じることができました。先生から教わることで、自分では気づかないことをご指摘いただいたり。まだ自分は全然足りないんだなって再認識することもできました」(中島)、「クラスメイト役の方たちがそれぞれ自主練したりしているのを見ると、その様子はまさに『ここさけ』そのもの。成長ぶりがすごいリアルで、見ている分にはすごく面白いです」(寛一郎)と各々の手ごたえを語る。
主演を務めた中島は「この作品の主人公は僕だけではなく、この4人だと僕は思っています。お互いを支え合いながら楽しく作っていける環境に感謝していますし、その楽しさはきっと映像にも表れるんじゃないでしょうか。この作品は言葉の影響の大きさ、本音を言うことの衝撃が描かれている作品でもあるので、人間の持つそういう深い部分も知ってほしい」と締めくくった。
「心が叫びたがってるんだ。」は、7月22日から全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
時代は変わった。映画は“タテ”で観る時代。 NEW
年に数100本映画を鑑賞する人が、半信半疑で“縦”で映画を観てみた結果…【意外な傑作、続々】
提供:TikTok Japan
年末年始は“地球滅亡” NEW
【完全無料で大満足の映画体験】ここは、映画を愛する者たちの“安住の地”――
提供:BS12
【推しの子】 The Final Act NEW
【忖度なし本音レビュー】原作ガチファン&原作未見が観たら…想像以上の“観るべき良作”だった――!
提供:東映
トラブルの解決策は、金と暴力。
【物語が超・面白い】大物マフィアが地方都市でやりたい放題…オススメ“大絶品&新傑作”!
提供:Paramount+
外道の歌
強姦、児童虐待殺人、一家洗脳殺人…地上波では絶対に流せない“猛毒の狂刺激作”【鑑賞は自己責任で】
提供:DMM TV
全「ロード・オブ・ザ・リング」ファン必見の伝説的一作
【超重要作】あれもこれも出てくる! 大歓喜、大興奮、大満足、感動すら覚える極上体験!
提供:ワーナー・ブラザース映画
ライオン・キング ムファサ
【全世界史上最高ヒット“エンタメの王”】この“超実写”は何がすごい? 魂揺さぶる究極映画体験!
提供:ディズニー
【衝撃】映画を500円で観る“裏ワザ”
【知らないと損】「2000円は高い」というあなたに…“超安くなる神サービス”、教えます
提供:KDDI
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。