山崎賢人ら実写「ジョジョ」俳優陣が撮影語る 特徴的ビジュアルの手応えは?
2017年4月20日 12:00

[映画.com ニュース] 山崎賢人の主演、三池崇史監督のメガホンで荒木飛呂彦氏の人気漫画を実写映画化した「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」の撮影現場が、2016年11月末に東京・世田谷区の東宝スタジオで報道陣に公開された。撮影の合間を縫い、2人をはじめ共演の神木隆之介、岡田将生、真剣佑、平野隆プロデューサーが取材に応じた。
映画は、日本が舞台の第4部「ダイヤモンドは砕けない」を実写化。高校生の東方仗助(山崎)がM県S市杜王町の平穏を脅かす存在にたどり着き、精神エネルギーを具現化した“スタンド”と呼ばれる特殊能力を駆使して死闘を繰り広げる。
スペイン・シッチェスでの屋外ロケや、キャスト陣が挑む特徴的な髪型やビジュアルなどにファンの注目が集まる今作。主人公・仗助を演じた山崎は「かなりグレートな髪型なので、すごく気に入っています」と満足げで、「仗助自身、とてもこだわっている髪型。なので髪を作って現場に入るということは、仗助を演じる上で大事な作業です」と説いた。仗助として生きる率直な感想を聞くと、「『ジョジョ』の世界を1日1日、ワクワクしながら、壁にぶち当たりながら、壁をぶち壊しながら、生きています」と充実感に満ちた答えが返ってきた。
康一役の神木は、初めてだというオールバックに。「なにより髪が目にかからないので、目の演技がノビノビできると感じました」と手応えありの表情。そして「この映画のなかでは、康一の髪型が一番落ち着いていると思います(笑)。康一という人間も、いたって普通の人でいなければいけない。皆さんが康一とともに『こんなことに巻き込まれていくのか』と思える芝居や表情をしなければいけないと、撮影開始から思っていました」と込めた思いを明かした。

さらに仗助の前に立ちはだかる虹村形兆役の岡田は、「すごい髪型ですよね。スペインの方々は、僕を見た瞬間に2、3秒固まるんです」と苦笑いを浮かべ、「賢人と同じように、メイクして衣装を着ると形兆になれるし、エネルギーが沸いてきます」とまっすぐな眼差し。形兆のどこか抜けた弟・億泰役の真剣佑は「仗助の髪型を見ると、スペインの方々は『ワーオ』って感じ。兄貴(形兆)を見ると固まる。僕はにらまれるんです。一番怖いんだと思います」と述べ、「こだわり的には、俺は仗助くらいあると思うんで。あとちょっと、『こいつ、なんだ?』って感じがするんですけど、ぜひ、見てほしいっス」と語った。これにキャスト陣は「何が言いたいの(笑)?」と一斉にツッコミを入れ、三池監督は「億泰になりきって生活しているので、もう分離できていないんです。元の自分に戻れない(笑)」とその仕上がり具合を説明していた。
この日は、仗助と康一が形兆の待ち構える屋敷に乗り込み、バトルを繰り広げるシーンを屋内セットで撮影。形兆のスタンドの強襲を受け、仗助は流血しながら吹き飛んでいく。スタンドはスタンド使いにしか視認できないが、物陰から顔を出した康一は、ミニヘリコプターが旋回する光景を目撃。康一もまた、能力に目覚めつつあった。
続いて、大破したグランドピアノや木っ端などが足の踏み場もないほど捨て置かれ、廃墟同然になってしまった部屋の場面。カメラテストや本番の合間、待機する山崎は自身の太ももや腹を、何度も何度も殴りつけていた。その意図を聞くと、「気合いを入れていました。敵も見えないし、ダメージを確かめるためです」とさらり。現場では目に見えないスタンドから受けたダメージを、仮想ながらも体に味わわせることで、芝居に説得力を持たせようとしたそうだ。
スタンドは編集段階で合成されるため、撮影現場では“想像力”がものをいう。棒の先についたヘリの模型を用いて、視線や体の動きを指示する場面も多く見られた。山崎は「戦闘では、自分でスタンドの動きをトレースしてみて、その後に本番に臨んでいます」と話した。
「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」は、8月4日から公開。
(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
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