マーク・ハミル、脳裏に浮かぶキャリー・フィッシャーさんは「静かに見つめながら中指を突き出す」
2017年4月16日 02:50
[映画.com ニュース] 俳優のマーク・ハミルが4月14日(現地時間)、米フロリダで開催中の「スター・ウォーズ・セレブレーション2017」で、昨年12月27日に他界した女優キャリー・フィッシャーさんを追悼するトークショーを行った。
沈痛な面持ちを浮かべて登壇したハミルだが、「キャリーは僕らにハッピーでいてほしいと思っている。がっかりしている僕らを見たくないんだ。彼女は楽しい事が大好きだった。だから、彼女と一緒にいるのは楽しかったんだ。ああ……、いつもじゃないけどさ(笑)」と胸の内を告白。親友のような間柄だったと言われているが、「彼女の親友だったように思って居るのは、みんななんだよ。彼女は誰に対しても一生懸命に相手をする人だから」とその人柄を称賛した。
フィッシャーさんと恋人関係にならなかった事に対しては、「僕らは(エピソード4で)毎朝8時に現場へ行き、18時まで撮影をしていたんだけど、彼女のエネルギーはすごかった。恋人にするには、トゥーマッチだったよ」と述懐。さらに、「この業界では、映画の中で恋人同士を演じて実際に私生活でもそうなったら、途中でダメになったとき続編、その続編で苦労する。当時は共演者が付き合うことをプロデューサーが嫌っていたので、僕の知り合いの中には実際に付き合っていても他人のふりをしてオーディションを受けるカップルが結構いたよ。僕はそっちの方には行かないようにしたんだ」と語った。
“レイア”との思い出は尽きないようで、「僕がニューヨークにいた時、ホテルに泊まっていると知ったキャリーが『うちに泊まればいいじゃない』と言ってきてくれて、実際にそうした事があった。彼女はそういう人なんだ」とニッコリ。そして、「『帝国の逆襲』を撮影することには、僕らはみんな状況が変わっていたんだ。僕は結婚してハリソンは離婚していて、彼女には恋人がいた。最初の映画には、何かとても特別なものがあるんだよなあ。当時の僕らには、まるでわかっていなかったけどね」とつぶやいた。
訃報を受けて以降、「夜寝る時に彼女のことが頭に浮かばない日はない」という。どんな姿かというと、「遠くから、あのブラウンの目で、静かに僕を見つめている。そして、中指を突き出すんだ」と明かし、満員に膨れ上がった会場の爆笑をさらっていた。