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太賀&中村蒼&矢本悠馬の“グルーブ感” 青春映画「ポンチョ」監督が明かす撮影の日々

2017年4月14日 05:00

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(右から)太賀、矢本悠馬、中村蒼らが共鳴した現場
(右から)太賀、矢本悠馬、中村蒼らが共鳴した現場
(C)2017「ポンチョに夜明けの風はらませて」製作委員会

[映画.com ニュース]早見和真氏の青春小説を実写映画化する「ポンチョに夜明けの風はらませて」の撮影現場が、このほど茨城・新鉾田の海岸で報道陣に公開。メガホンをとった新鋭・廣原暁監督(「HOMESICK」)が取材に応じ、太賀中村蒼矢本悠馬ら若手俳優たちとともに試行錯誤を続ける日々を語った。

モラトリアムを持て余す男子高校生の又八(太賀)、ジン(中村)、ジャンボ(矢本)が、あてもなく旅する姿を描いたロードムービー。又八たちは友人の中田(染谷将太)と計画していた“卒業式乗っ取りライブ”を目前に控えたある日、ジャンボの父親のセルシオを無断で借り、高校最後の旅に出る。道中で破天荒なグラビアアイドルの愛(佐津川愛美)、風俗嬢のマリア(阿部純子)を仲間に加え、少しずつ成長しながら、自分の生き方を見つめていく。

この日の撮影は、たどり着いた海辺で夜通しどんちゃん騒ぎした後、又八たちがよろよろと起き上がるというひと幕。悪ふざけで砂を被せられ、そのまま眠りに落ちてしまった又八は、散歩中の犬に顔を舐められ目を覚ます。自身の状況にギョッとしながらも、砂から這い出て服を着ると、雑魚寝しているジンとジャンボが見える。しかし、愛とマリアの姿はない。我に返った又八はあわてて2人を叩き起こし、愛たちの行方を探す。

ロケは雲ひとつない快晴に恵まれ、地平線がくっきりと見える紺碧の海をバックに、又八役の太賀はパンツ一丁になり、頭部を出した状態で砂に埋められていた。顔にバターを塗っていたものの、うまく犬が舐めてくれず、何テイクも撮り直していく。冬の寒風が吹きすさぶ海辺なだけに、カットがかかるたびに、砂まみれの太賀のもとにベンチコートを持ったスタッフが一目散に駆け寄っていった。

原作を読んだ感想を、廣原監督は「次に何が起こるかわからない無茶苦茶感があった」と語る。一筋縄ではいかない異色の青春譚を映像化するにあたり、脚本段階では「ロバート・アルトマン監督の映画や、ほか森崎東監督、鈴木則文監督の『トラック野郎』みたいな無茶苦茶な映画がやりたいと話していました。それが出発点です」という。原作者の早見氏からは「君たちの考える青春映画を撮ってほしい」とメッセージをおくられ、「高校生3人がとにかく前に前に進み続け、どこかに行って何かやり続ける、まったく振り返らないという物語にしたい」と決意した。

キャスト陣には、今後の日本映画界を担う若手実力派たちが結集。演出して感じたことを聞くと、「太賀さんはとても繊細に調節してくれています。芝居の幅がとても広いうえに、監督が求めていることを考えて演技してくれて、とてもありがたいです」と感謝しきりだ。続けて「中村さんは表情が良くて、視線だけでいろんなものを思わせる。顔の寄りを撮りたくなるし、それによって語られないジンの思いが伝わるんです。ジャンボのキャラはおっとりしている感じではありますが、実際の矢本さんはかなりお調子者。お願いしてもないのに色々とやってくれますし、それによって僕の考えていたジャンボが、もっと広がっていった」と称賛を惜しまない。

印象深いシーンは、「セルシオの車中で、キャストたちが歌っているところ」だそうだ。「歌うことだけ決まっている、という撮影でしたが、そこがすごく面白いシーンになりましたね。うまい具合に(キャストの心に)何かが通っていく、グルーブ感が生まれていくのを感じました」と振り返った。

ポンチョに夜明けの風はらませて」は、10月に東京・新宿武蔵野館ほかで公開。

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