吉田栄作&石野真子、大杉漣主演映画で意外な初共演 夫婦役に喜色満面
2017年3月16日 20:30

[映画.com ニュース] 映画の街として知られる福岡・北九州市が舞台の「グッバイエレジー」の完成披露試写会が3月16日、都内で行われ、主演の大杉漣、共演の藤吉久美子、石野真子、吉田栄作、中村有志、遠藤健慎、飛葉大樹、三村順一監督らが舞台挨拶に立った。
映画監督になる夢を追いかけて故郷を捨てた深山晄(大杉)が、親友の井川道臣(吉田)の死をきっかけに帰郷し、友人、家族、映画への愛をさらに強くする様を描いた。吉田と石野は、意外にも今作が初共演。夫婦役を演じており、吉田が「あこがれの石野真子さんですから。初めましての日に(劇中のセリフで)『子どもがほしい』と言われ、大変嬉しかった」と目を細めれば、石野も「若いときの2人のシーンもあったりして、ちょっと恥ずかしかったですね。今より20年くらい若いという設定なので、ちょっと笑っちゃうでしょ? 温かい目で見てください」と呼びかけ観客を喜ばせていた。
オール北九州ロケが敢行された今作。大杉は「北九州は2度目。行く場所、行く場所でこんなに印象が変わるのかと、懐や歴史の深さを感じました。とても暑いなかでの撮影でしたが、すごく楽しい時間でした。いろんな話をしながらみんなで作った映画です」と胸を張る。撮影の合間には大杉がギター、藤吉が歌を担当し「なごり雪」を歌ったそうで、藤吉は「控室で披露したんですが、(離れた)現場の方でも歓声が上がっているんです。どうしたのかと思ったら、マイクをつけていたので向こうでも聞こえていたんですね。遠くから『すごく良かった!』と言っていただきました」と笑みを絶やさず振り返っていた。
さらに老舗映画館の小倉昭和館ほか、重要文化財に指定されている門司港駅など、郷愁を誘う昭和レトロな風景が映し出されている。大杉は「日本全国にシネコンができていますが、小倉昭和館は小さい映画を上映し、地元で頑張っている映画館。そこを使わせてもらっていることがとても嬉しかったですし、映画を盛り上げてくださっていることに勇気をもらえました。持続・活性化できるように、僕らなりにも何かできればと、ささやかですが思っています」と真摯に語っていた。
「グッバイエレジー」は、3月25日から有楽町スバル座ほか全国順次公開。
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