「モアナ」日本人クリエイターが語る、ディズニー・アニメーション・スタジオで働くということ
2017年3月14日 06:00
[映画.com ニュース] ロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督が手がけた、米ウォルト・ディズニー・アニメーションの最新作「モアナと伝説の海」(公開中)が、日本でも大ヒットスタートを切った。絶好の滑り出しとなった同作には、4人の日本人クリエイターが製作に参加している。そのうちのひとり、ライティング担当の土井香織氏に米ロサンゼルスの同スタジオで話を聞いた。
土井氏は、もともと日本で約10年にわたりCGの仕事に就いていたという。ゲーム会社・カプコンで「バイオハザード」シリーズや「鬼武者」シリーズなどを手がけ、その後は東京のCGの会社で映画の仕事に関わったこともあったと明かす。
そんななかで、「世界配給の仕事がしたいと思っていたとき、知人が働くロンドンの会社のリクルーターが来日されたので、面接をしてもらったんです。それで合格したので、ロンドンへ渡りました」と、海外で仕事をするきっかけになった経緯を明かす。「そこで実写作品を3本くらい作って、結婚しました。ただ相手がカリフォルニア在住の人だったので、引っ越してきて仕事を探すなかで、ディズニーの応募ボタンをポチッと押した感じです」。
面接は散々だったようで、「ロンドンで暮らしていたといっても英語がイマイチだったので、『まじで何言ってるかわかんねえ』って状態だったんですよ(笑)」と述懐。そして「採用はされたものの当初は長期契約じゃなかったから、3カ月で終わるだろうと思っていたんですね。そうしたら契約延長だと、ビックリしましたね。上司たちも『まじで心配だったよ、英語力がイマイチだったから』って笑っていましたね」と軽妙な語り口で打ち明ける。
働いてみて思ったことは、「男女問わず働きやすいですよ。ワークライフバランスを大事にする会社なので、奥さんが出産したら男性でも普通に1~2カ月休みますしね」とニッコリ。同社で初めて担当した作品は「シュガー・ラッシュ」だそうで、「自分がやるべき仕事があるとして、それだけに集中してできる環境がここにはあります。エンジニアとか頭のいい人もたくさんいるので、便利なツールもやばいくらいありますよ。常に、次へ次へって前を見据えている感じですね」と穏やかな面持ちを浮かべた。
ディズニーで働いて約5年。自らの変化を実感しているかと聞くと、「英語がわかるようになってきましたよ。今は何を言っているか分かるから、スーパーバイザーに代弁してもらう必要がない。やればできるんです(笑)」と胸を張った。
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