優香と夫婦役で段田安則が上機嫌 三谷幸喜は「こんなに楽しそうなの初めて見た」
2017年3月7日 18:45

[映画.com ニュース] 三谷幸喜作・演出の新作舞台「不信 彼女が嘘をつく理由」が3月7日、東京・池袋の東京芸術劇場シアターイーストで開幕し、本番直前の段田安則、優香、戸田恵子、栗原英雄が三谷監督とともに会見した。
昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」で脚本を務めた三谷監督が書き下ろした新作は、嘘から始まる物語。2組の夫婦をめぐる小さな嘘が、坂道を転がるように暴走し、誰も予想できない結末へと突き進むさまを、緻密に計算されたサスペンスで描く。
「やっとホームグラウンドの舞台の世界に帰ってきた」という三谷監督は、得意とするワンシチュエーションから脱却し、2時間で34幕という場面展開の多い物語に挑戦。演出するときのことは考えないようにして自由に台本を書き、「作家の三谷から演出家の三谷に託した」と述懐する。試行錯誤を重ねたと言い、「稽古場でこれだけ悩んだことはない」「いすがコンピューター制御で全自動で動くというものすごいお金のかかる結果となった」と明かしつつ、「ちょっと歴史に残る舞台になったんじゃないかなと思っています」と自信をのぞかせた。
プレビュー公演3日間を終え三谷作品の常連である段田は、「今回は笑い一切なしのサスペンス、シリアスドラマなんですが、なぜかプレビューでお客さんが笑っているんですね。一味違った三谷作品をお楽しみください」とアピール。さらに舞台装置について「最初は巨大ベルトコンベアがあったり、巨大なせりが来たりといろんなことがあった」と裏話を披露すると、三谷は「段田さんは今回優香さんと夫婦役なんですけど、こんなに稽古場に楽しそうに来るのは初めて見ました」と反撃。段田が「すべて優香さんのお力です」と打ち明けると、優香は「よかった、ありがとうございます」と笑顔を一層輝かせた。
そんな優香は、三谷作・演出「酒と涙とジキルとハイド」に続き2度目の舞台出演。「お客さんが盛り上がってくれると、こちらも気持ちよく一体感が出てくるので、舞台って本当に楽しいなって思う瞬間がちょっとだけあります」とはにかむと、戸田から「ちょっとだけなの?」とすかさずツッコミ。一方で「真田丸」に続いての三谷作品となった栗原が、「まだ出来上がったかわからない」(三谷)という台本について、「2カ月前とかにあるのが当たり前でやってきたので、すごく刺激的で……いい経験をさせてもらってます」と言い淀むと、三谷監督から「ちょっと怒ってます?」と口撃されタジタジに。本番前の緊張感の中、和やかなチームワークが垣間見えた。
PARCO Production「不信 彼女が嘘をつく理由」は、3月7日~4月30日、東京芸術劇場シアターイーストで上演。
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