石橋静河&池松壮亮が共鳴 石井裕也監督作「夜空はいつでも最高密度の青色だ」特報
2017年2月3日 11:00

[映画.com ニュース] 「舟を編む」で知られる石井裕也監督の長編第12弾「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の特報がこのほど完成し、あわせて場面写真もお披露目された。映像は、ダブル主演を務める石橋静河&池松壮亮が「私と一緒だ」「俺と一緒だ」と共鳴。東京の片隅で生きる男女の、繊細かつ耽美的な恋愛模様の一端を見ることができる。
2016年5月に発売された、最果タヒ氏による現代詩集が原作。同作は異例の累計売り上げ2万7000部を突破し、現代詩の難解なイメージ自体を覆した。「いま最も新しい表現者」として注目を集める最果氏の詩は、平易かつ静謐(せいひつ)な言葉で綴られ、小説では表現しきれない現代人の憂鬱と希望を浮き彫りにする。
「舟を編む」で国内の映画賞を総なめにした石井監督が、詩集の映画化という新たな試みに挑戦。映画初出演の新星・石橋が漠然とした不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす看護師・美香を全身全霊で演じ、若手実力派No.1の呼び声高い池松が、死の気配を常に感じ、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる日雇い労働者・慎二に扮する。
披露された場面写真は、美香と慎二の表情にフォーカス。原作者の最果氏からコメントも寄せられ、「愛おしい不器用さに溢れた、この映画が私の詩集をもとに作られたという、そのことが光栄でなりません。願わくは、多くの人に見てほしい。自分自身の『今』を不器用な手つきで抱きしめようとするすべての人に」と呼びかけている。
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、ほか田中哲司、松田龍平、市川実日子、佐藤玲、三浦貴大らが共演。5月13日に東京・新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペースで先行公開、5月27日から全国順次公開される。
(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会
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