アピチャッポン・ウィーラセタクン、南米で撮影の新作の参考に「ホムンクルス」を読む
2016年12月19日 20:00

[映画.com ニュース] 東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催中の特集上映「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2016 アンコール!」で、12月19日、タイの映画作家アピチャッポン・ウィーラセタクンが来日。南米で撮影予定の新作について話し「今、コロンビアの歴史を勉強しています。頭蓋骨に穴を開ける治療法について調べていて、日本の漫画も読みました」と、古代南米で行われていた医療行為のリサーチを行うとともに、山本英夫氏の漫画「ホムンクルス」も参考にしたことを明かした。
特集上映では、カンヌ映画祭パルムドール受賞作「ブンミおじさんの森」、最新作「光りの墓」といった単独監督作品に加え、タイ人現代美術アーティスト、マイケル・シャオワナーサイとの共同監督作品「アイアン・プッシーの大冒険」の全劇場長編作を紹介。そのほか関連作としてアピチャッポン監督の故郷であるタイ東北部イサーン地方を舞台にした映画「トーンバーン」「東北タイの子」を上映する。
この日は2006年に発表した「世紀の光」が上映された。地方と都市の病院を舞台にし、2つのパートに分かれた作品で、ウィーラセタクンは「『トロピカル・マラディ』の撮影1週間前に父親が死に、私は混乱して撮影中にいつも怒っていましたが、2年後にこの作品を撮った時は、父はもう苦しまなくてもよいので、死んで幸せだと思えるようになった。両親に捧げる映画として作った」と当時の状況を説明。「撮影中にスタッフのカップルがいくつも誕生した幸せな作品。私は透明なガラスのような気分でした」と述懐した。
「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2016 アンコール!」は、2017年1月13日までシアター・イメージフォーラムで開催。恵比寿の東京都写真美術館では、アピチャッポン監督の個展「亡霊たち」が1月29日まで行なわれる。
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