佐々木蔵之介、吉田大八監督「美しい星」に出演!起用理由は異星人のような目?
2016年11月25日 06:00
三島由紀夫が1962年に発表した異色のSF小説を、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の吉田監督が大胆な脚色を加えて映画化。物語の舞台を現代に置き換え、突然「自分は地球人ではない」と目覚めた家族が、異星人として世界を救おうと奮闘するなかで騒動に巻き込まれていく姿を描く。「当たらない」ことで有名なテレビのお天気キャスター・大杉重一郎(リリー・フランキー)が情熱と使命感に燃える火星人へと覚醒したことをきっかけに、フリーターの長男・一雄(亀梨和也)は水星人、美しさがコンプレックスの長女・暁子(橋本愛)は金星人に目覚める。一方、唯一地球人のままの母・伊余子(中嶋朋子)は、退屈なあまり“水ビジネス”にはまりこんでいく。
佐々木扮する黒木は、一雄を秘書にスカウトしたことを機に大杉家との距離を縮めていくが、その目的は謎に包まれている。佐々木は、「大学で芝居をしていた頃、『美しい星』を愛読していました。当時は人間役を演じることの方が少なく、未知の宇宙生物なども多々演じて来ました。劇団名にも『惑星』が付いていました。奇跡なのか……運命なのか……」と本作との不思議な縁を明かす。さらに、吉田監督作品に初出演となるため「人間離れした吉田組のスタッフ・キャストにより、至高の三島由紀夫作品となりました」と述べた。
一方、吉田監督は「前々からなんとなく怪しいと思っていたのですが、撮影を通じてそれは確信に変わっていき、興奮しました。小さな頭や長い手足のことを言っているのではありません。目です。蔵之介さんの目は、いわゆる『目高』についていながら、はるか宇宙の彼方からこの星を俯瞰(ふかん)で見下ろしているような、目です。と思ったらWikipediaにも同じようなことが書いてあったので、やっぱり間違いないです。普段の関西弁も、もちろんカモフラージュです。蔵之介さんの今後の地球上での生活のことはさておき、映画にとってはたいへん幸運なことでした」とベストなキャスティングであることを、ユーモアたっぷりに語った。
「美しい星」は、2017年5月から全国公開。
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