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エヴァ最新作は東京五輪までに見られるのか?庵野秀明、鋭意製作中も「わからない」

2016年11月22日 22:21

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取材に応じた庵野秀明
取材に応じた庵野秀明

[映画.com ニュース] 庵野秀明が設立したカラーの10周年記念展「株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。」のプレス内覧会が11月22日、東京・ラフォーレミュージアム原宿で行われ、庵野が取材に応じた。

2006年に創立され、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなどを世に送り出してきた同社。代表取締役社長を務める庵野は、「10年もってよかったです、ありがたいですね」とひょうひょうと振り返る。同展は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの原画をはじめ、「シン・ゴジラ」の3形態の雛形、巨神兵の模型など、ファン垂涎の約300点を展示されているだけに、「うちの会社がやっていた10年をギュッと詰めたようなもの。大体概要は、これでわかって頂けると思います。情報量が詰まっていますので、作品そのものではなく、つくるまでの過程の面白さを楽しんでもらえれば」と呼びかけた。

そして今後10年に目を向け、「面白いものをつくり続けたい」と真摯に語る。「僕もそうですが、僕以外の人もつくってほしいし、そういう場であってほしい」といい、「いま存在する資料も、10年、20年残せるようにしていきたい。過去も残し、未来につなげるために、現在が大事なんです」と同展に込めた願いを明かした。

今年は総監督・脚本を務めた「シン・ゴジラ」が大ヒットを記録したが、庵野はゴジラの形態変化の秘話を告白。「ゴジラのイメージを崩すからと、(配給の)東宝さんは最初嫌がっていた」そうで、「『バンダイさんは(玩具を)3つ出せて嬉しいですよ、ほらほら人気出ますよ』と。そういう絡め手で苦労してつくっていきました」と笑顔で説明した。「シン・ゴジラ」は流行語大賞にもノミネートされたものの、「(選出されても)僕は授賞式には出ないです」と言いきった。

さらに、新劇場版最終作と目される「シン・エヴァンゲリオン劇場版」については、「頑張っています」とニッコリ。「2020年の東京オリンピックまでに見られるか?」と問われると「いやあ、わからないですね」と煙に巻き、「うち(カラー)だけの配給ではないので。まだわからないです」と語るにとどめた。

「株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。」は、11月23~30日にラフォーレミュージアム原宿で開催。

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