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「沈黙」完成間近! M・スコセッシ「異文化の衝突に魅了された」

2016年11月17日 08:00

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祝74歳! マーティン・スコセッシ監督
祝74歳! マーティン・スコセッシ監督
Photo Credit Kerry Brown

[映画.com ニュース] 巨匠マーティン・スコセッシが、遠藤周作の原作小説の実写映画化に臨んだ「沈黙 サイレンス」の完成が間近となり、11月17日に74歳の誕生日を迎えたスコセッシ監督から最新作に込めた特別な思いを明かすコメントが到着した。

スコセッシ監督と「沈黙」の出合いは1988年にまでさかのぼる。「当時はキリスト教をモチーフにした『最後の誘惑』を撮っている時だったのですが、宗教というのは私の人生を色濃く色づけてきたものです。私は、度々作品の中で裏社会を描いてきましたが、さらに様々なテーマを深堀りしていかなければならない、言葉ではなんとも表現できない領域に到達しなければならないと感じていました」と述べ、“信じることとは何なのか”という本作のテーマにたどり着いたという。

また、「沈黙 サイレンス」と11年に発表したドキュメンタリー「ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」は「ある意味同じ物語」と評したスコセッシ監督。「ジョージ・ハリスンは物欲だけでなく、もっと精神的なものを知り、その中に自分を捧げようとした。現代社会はこのような考えに決して優しくはない。正しい考え方などわからない。だからこそ考えることを放棄せず、深く探求しなければならないと思うのです」と映画化の意義を語った。

山中や海など、さまざまなロケ地をめぐりながら撮影した点に関しては「一種のキリスト教への巡礼のような体験になりました」と話すスコセッシ監督は、「『沈黙』のストーリーが私の心をつかんでやまないのは、異文化の衝突を描いているから」とコメントを寄せている。「信じるという信仰を心底分かるためにはありとあらゆる衝撃を通過しなかければならない。そしてこの物語において、やはり異文化の中にキリスト教を持ち込むわけですから、少しずつ削っていかなければならない。削っていく行為こそ、その神髄に至る過程なのだと思う」としつつ「こんな思いで作った私の最新作を、早く皆さんにご覧いただきたいと願っています」と万感の思いを告白した。

沈黙 サイレンス」は、江戸時時代初期を背景に、キリシタンの弾圧に苦しむ民衆を、流れ着いたポルトガル人宣教師の視点で描き「人を信じる」ことの意味を説く人間ドラマ。2017年1月21日全国順次公開。

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