永瀬正敏&水崎綾女、役を憑依させ渾身の演技!河瀬直美監督作「光」撮了
2016年11月16日 07:00

[映画.com ニュース] 永瀬正敏と水崎綾女が共演した「光」が11月14日、京都文化博物館でクランクアップを迎えた。2人は、役を憑依させて挑んだ約1カ月間の撮影に対し、万感の思いを語った。
2015年の仏カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング作品「あん」の永瀬と河瀬監督が再タッグ。弱視が進行しているカメラマン・中森雅哉(永瀬)が、バリアフリー映画のモニター会で音声ガイドを作成する尾崎美佐子と出会い、ガイド製作過程で衝突しながらも理解し合っていく姿を通じ、人々の希望や映画が人にもたらすものは何かに迫る。
「日本の四季のなかで光が一番美しく降り注ぐ、この季節に撮影をしたい」という思いから、10月16日に自身の拠点・奈良でクランクインした河瀬監督。撮了にあたり「明日起きたら、明後日起きたら、奈良にもう雅哉も美佐子もいないのだと思うと、なんだか身を裂かれるような思いがするのです。それほど登場人物たちと一緒に生きていたな、という気がします」としみじみ明かし、「クランクインが満月で、とても重要な雅哉と美佐子のシーンを撮った日が新月で、そして今日、クランクアップの日がまた満月。光もすべて味方につけた俳優たちこそが、スペシャルだと思っています!」と振り返った。

永瀬は、目の焦点を合わさずに演技し、水崎の顔を見据えることができなくなるほど、弱視のカメラマン役にのめり込んだ。「魂よりももっと大きなものをフィルムに焼き付けられたらと思いながら、日々過ごしていました」と話し、「弱視から目が見えなくなっていく過程の苦しみや、実際に目の不自由な方々の苦しみを、極力嘘がないようにしたくても、実際の僕は目が見えています。でも少しでも近づきたいと、出来る範囲の最大限のことをやり、自分自身に足枷をはめ、視力を失ってからはほとんど食事をとらず雅哉として生きてきました」と役者魂をのぞかせる。そして、「実際に目の不自由な方々の気持ちを考えたら、僕らの小さな悩みや絶望というのは、大したものではない……。そんな風に世の中の見方が、この作品で変わるきっかけにもなったらと思っています」と呼びかけた。
さらに水崎も、撮入前から奈良に住み込み、約1カ月、常に作品づくりに没頭した。「監督に『水崎綾女!』と名前を呼ばれ、急に現実に戻された感じです」といい、「私だけ最初の1週間は台本がないまま演じていて、やがて1日分の台本を頂くようになり、10日前にようやく台本を1冊もらって読ませて頂きました」と明かす。作品への思い入れは強く、「監督が『やっぱりリテイク(再撮影)したいです』って言ってくれないかなと、少し期待しています。役になりきるために、ものすごく苦しくて大変だったのですが、撮影が終わってしまうのが本当に寂しい。まだ河瀬組に身を置いていたいし、美佐子でありたいという気持ちが今は強いです」と熱いコメントを寄せた。
「光」は、2017年公開予定。
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