草薙素子ら公安9課メンバーが躍動!世界観を踏襲した実写「攻殻機動隊」予告初披露
2016年11月14日 15:00

[映画.com ニュース] 士郎正宗氏によるSF漫画「攻殻機動隊」を米ハリウッドで実写映画化した「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」の予告編が11月13日、東京・日の出の複合型イベントスペース「TABLOID」で行われたエクスクルーシブ・イベントで世界初公開された。公安9課を率いる草薙素子(スカーレット・ヨハンソン)をはじめ、荒巻大輔(ビートたけし)、バトー(ピルウ・アスベック)が躍動するさまを確認することができる。
押井守監督がアニメ映画化した「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(1995)などが世界的評価を受けた「攻殻機動隊」シリーズを、「スノーホワイト」のルパート・サンダース監督が実写化。世界でただひとり、脳以外は全身義体の素子率いる公安9課が、ハンカ・ロボティックスのテクノロジーを狙うサイバーテロ組織と対峙する。捜査を進めるうちに、事件は素子の脳に残された過去の記憶とつながり、存在自体を揺るがす展開へと発展していく。
予告編は芸者型のアンドロイドがゆったりと歩くシーンから始まる。直後、何者かによる銃撃が起こるが、「潜入開始」と通信した素子がビルの屋上から落下し、窓を突き破って部屋の中へ。瞬く間に敵を撃ち倒したかと思うと、場面はオウレイ博士(ジュリエット・ビノシュ)と会話する様子へと移る。
さらに作品の象徴とも言えるサイバーパンクな世界に暮らす素子が、瀕死の状態から義体を得て復活したことが明かされる。そして熱光学迷彩をまとった素子がアッパーを叩き込む模様や、冷徹な目で薬きょうを捨てる荒巻、コートの裾を跳ね上げショットガンを構えるバトーらが、めまぐるしく映し出される。そして、「奴らの言葉は全部ウソだ。奴らは命を救ったんじゃない。命を奪ったんだ」というボイスオーバーとともに、謎の男がフードを脱ぐ姿で締めくくられている。
映像はシリーズ過去作からの強い影響が見て取れ、サンダース監督は「リメイクではなく(世界観を踏襲した)リイマジニング」「私自身も『攻殻機動隊』のファン。自分がインスピレーションを受けたものを実写化し、世界中の観客に届けたいと思った」と認めている。また、ヨハンソンは今作の素子について、「内面では非常に多くのことが行われていますが、それを反映する(表情に出す)ことが難しい」と語っており、シリーズで最もストイックな性格の“押井版”に近いキャラだと推測できる。
「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」はマイケル・ピットがクゼ役で出演し、役どころは不明だが桃井かおりと福島リラが共演。音楽は「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」などの川井憲次が手がけている。アメリカでは2017年3月31日、日本では17年4月に公開予定。
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