世界で活躍する俊英Yuki Saito監督、松雪泰子が2役演じた「古都」引っさげ京都に凱旋!
2016年11月4日 20:00

[映画.com ニュース] 松雪泰子、橋本愛、成海璃子らの共演で、文豪・川端康成による小説を現代版にアレンジした映画「古都」のプレミア上映が11月3日、京都府で開催中の第8回京都ヒストリカ国際映画祭で行われた。
映画では、原作小説では触れられなかった主人公たちの大人になった姿を描く。松雪が、京都・室町の呉服屋の女将・佐田千重子と、北山杉の里で林業を営む双子の妹・中田苗子の2役を演じ、橋本と成海がそれぞれの娘に扮する。京都と仏パリという和洋の古都を舞台に、人生に行き詰まった母子の関係の変遷が美しい映像と共につづられる。
上映後のティーチインには、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バベル」の撮影にも参加したYuki Saito監督が登壇。同映画祭の実行委員会が、国内外の若手映像作家の人材育成を目的に開催する「フィルムメーカーズラボ」の第1期生でもあることから「京都で撮らせていただき、ここ京都でワールドプレミア上映することができ、さらに自分を育ててくれた京都ヒストリカ国際映画祭に作品を持って帰ってこられたことを大変うれしく思います」と“凱旋”に万感の思いを口にした。
会場から「よかったよ」と声がかかると目をうるませ、「京都についてまったく無知だった自分が、何度も京都に足を運び、その中でたくさんの方に出会い、本当に京都の皆さんに支えていただき、学ばせていただきながら完成した作品です。京都から全国に、そして世界に発信していきたいと思います」と決意を新たにした。
作品については「川端康成先生の『古都』は、これまで何度も映像化され、数々の名作が残されています。その中で、この伝統を継承する物語を、今この時代に自分が撮らせていただく意義を考え、さらに自分の視点を入れながら撮らせていただきました」と先人たちの作品に敬意を払いつつ、自分の色を出そうと努めたと明かす。本作の最大の特色は、パリに留学中の苗子の娘・結衣(成海)を軸に、パリでの物語も描かれる点だが「京都との姉妹都市であることや、伝統や文化の継承、さらに鴨川とセーヌ川など、街と街自体も“姉妹”でつながっていることを、映画で描く“姉妹”や親子の距離感と合わせながら成立させたいと思い、こだわった部分です」と解説した。
「古都」は、11月26日から京都で先行上映開始、12月3日から全国公開。第8回京都ヒストリカ国際映画祭は、11月13日まで開催中。
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