「6才のボク」のラストは「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」の冒頭へ!
2016年11月4日 19:30
[映画.com ニュース] 1980年の米テキサスを舞台に、大学生たちのハチャメチャな青春を描く「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」を手がけたリチャード・リンクレイター監督が、本作の特色と、自身の監督作との関連について語った。
野球のスポーツ推薦で寮生活を始めた新入生ジェイク(ブレイク・ジェナー)が、個性的なチームメイトたちと過ごす3日間を描く本作。リンクレイター監督は「(前監督作)『6才のボクが、大人になるまで。』のラストシーンを撮影しているときに、キャストやスタッフたちに『このラストシーンがオープニングになる映画の脚本をもう何年も前に書いていて、次に撮りたいんだ』と話していたんだ」と、本作が1人の少年が成長していく12年間を見つめた「6才のボクが、大人になるまで。」の続編的な位置づけにあると語る。「『6才のボクが、大人になるまで。』は、18歳になった主人公が、大学に入って新しい出会いと恋を経験するシーンで終わっている。『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は、その直後から始まる映画といえるよね」。
「この2本は、描いている時代も異なるけれど、僕の中では“ひと続き”なんだ。少年が成長して大学に入って新たな人生を学ぶ、ということを描いている」と解説するリンクレイター監督は、“その後”の展開についても示唆。「(『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は)『恋人までの距離(ディスタンス)』につながるんだよ。主人公は大学を卒業してヨーロッパに旅に出る。(『6才のボクが、大人になるまで。』の主人公)メイソンがジェイクになって、(『恋人までの距離(ディスタンス)』の主人公)ジェシーになる。そうさ、僕の映画は、同じユニバースの中で全部つながっているんだ」と壮大なロマンを語る。
時系列のつながりだけでなく、若き日のミラ・ジョボビッチ、ベン・アフレック、マシュー・マコノヒー、レニー・ゼルウィガーが結集した初期作「バッド・チューニング」と本作には“運動部員たちを描く”共通点も。リンクレイター監督は「僕はアスリートたちの世界を描きたかったけど、いわゆるスポーツ映画を撮るつもりはないんだ。アスリートたちのメンタリティに焦点をあてて、彼らの競争意識や仲間意識を描くのは面白い」と題材にひかれるゆえんを明かした。本作の撮影では、仲間意識を強めるために自宅でキャストと共同生活を送ったそうで「『イビキがうるさいヤツは誰だ?』なんて映画と同じように騒いでた(笑)。撮影前にお互いのことを本当にわかりあうことができて、よい機会だったと思う」と振り返った。
「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」は、11月5日から全国順次公開。
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