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なぜ“ブリジット・ジョーンズ”は愛される?来日したレニー・ゼルウィガーが共感ポイントを考察

2016年10月28日 14:00

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ブリジット・ジョーンズとは 人生を共に歩んできたという
ブリジット・ジョーンズとは 人生を共に歩んできたという

[映画.com ニュース] 人気ロマンチックコメディシリーズの第3弾「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」の主演女優レニー・ゼルウィガーが来日し、12年ぶりの新作にかける思いを語った。

テレビ局のプロデューサーとなり安定した生活を手に入れるも、プライベートではいまだ独身のブリジット・ジョーンズ(ゼルウィガー)が、音楽祭で急接近したIT企業の社長ジャック(パトリック・デンプシー)と、久々に再会した元恋人で弁護士のマーク(コリン・ファース)の間で揺れる姿をユーモアたっぷりに描く。

世界中でヒットを飛ばし、自身もオスカーに初ノミネートを果たした第1作「ブリジット・ジョーンズの日記」から早15年。ゼルウィガーは「私にとっては、夢の役。色々なチャンスをもたらしてくれたし、成長させてくれたわ。ブリジットがいるからこそ、彼女と思いを共有しているさまざまな方が、私にプライベートな話を打ち明けてくれるのよ」とこれまでを振り返る。

「(ブリジットとは)人生を並行して歩いてきた」と語るだけに新作発表への感慨もひとしおだろうが、本人は「続編には、恐怖感があるの。それだけでもちゃんと見ることができるものを作り上げられるのか、単なる郷愁じゃなくクリエイティブなものになりえるのかとすごく悩んだわ」と心中を吐露する。

だからこそ「もし、シリーズを初めて見る方が本作を見て『いい』と思えたら、それは1番いいことよね」とオールドファンだけでなく、新たな層にも目を向ける。そして、新たな観客をも引き込む力がブリジット・ジョーンズのキャラクターにはあると持論を展開する。「ブリジットのキャラクターには、ピュアな部分や人間っぽさがすごくある。欠点だらけだけれどそこがまたかわいいし、いつも一生懸命チャレンジしているの。心の声では不安や自虐、失敗談を語るけど、常に前に行こうとする勇気を持っているから、みんなが応援したくなる。それに彼女は諦めないから、成功を収めたりもするわよね。欠点があってもいいんだ、人間っぽくていいんだって私たち自身を正当化してくれるから、愛らしく思える。1作目や2作目を見ていなくても、こういった部分は共感できるはずよ」。

ゼルウィガーはさらに、共演者たちからの声も紹介する。「パトリック(・デンプシー)やコリン(・ファース)と話していると『(ブリジットは)すっごく魅力的な女性だと思う』と言うのよ。とにかく楽観的で明るくて楽しい。ほかの人に思いやりがあったり好奇心をもてるのは楽しいことだし、だから魅力的なんだ。自分のことだけじゃなくて外をちゃんと見ているから、女性だけじゃなく男性も、自分にも欠点があっていいんだと思える。パトリックが言っていたのだけれど、ブリジットは“一緒に楽しめる”女性。そこがとても魅力的だそうよ」とほほ笑んだ。

シリーズを通して幸せを求めるヒロインの姿が共感を呼んできたが、ゼルウィガーは「幸せっていうのは、自分に忠実であること。自分の幸せは自分で作り上げていけばいい。社会が提示する『これが幸せだよ』という理想的な形とか、家族が『この年代だったらこうあるべきよ』と押し付けるものじゃなくて、自分自身に忠実に生きて、好きなようにやるのが大事だと思う」と呼びかける。撮影時の思い出を聞くと「スケジュールが大変だったわ(笑)。クレイジーだったのよ! 脚本の書き直しが何度もあったりとか、夜の11時に撮影が終わったのに次の日のために準備しなくちゃいけないとかね」と冗談めかして苦労を語りつつ「このカオス状態を私は好きだったんだと思い出したわ。何かがうまくいったときの達成感があった」と思い出の現場への“帰還”に充実感をにじませた。

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」は、10月29日から全国公開。

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