パトリック・デンプシー「ブリジット・ジョーンズの日記」はデートに誘う口実にぴったり?
2016年10月27日 18:00
[映画.com ニュース] レニー・ゼルウィガー主演の人気シリーズの12年ぶりとなる新作「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」で、シリーズ初出演を果たしたパトリック・デンプシーが来日し、インタビューに応じた。
ドラマ「グレイズ・アナトミー」でブレイクしたデンプシーが本作で演じたのは、恋愛マッチングサイトを運営する才気あふれる企業家のジャック。テレビ局のプロデューサーとして活躍するブリジット・ジョーンズ(ゼルウィガー)と音楽祭で運命的な出会いを果たし、ジョーンズの元恋人で弁護士のマーク(コリン・ファース)とラブバトルを繰り広げる。
デンプシーは、レーシングドライバーとしてもル・マン24時間レースに出場し、2015年に行われた富士6時間耐久レースで初優勝を果たすなど目覚ましい活躍を見せている。世界中にファンを持つシリーズのオファーは「『僕にきたんだ!』と驚いたよ。1年間はレースに集中しようと、ちょうど休みを取っていた時期でもあったからね」と予想外の出来事だったという。「脚本を読んで、『グレイズ・アナトミー』でファンになってくれた方たちがついてきてくれるキャラクターだと思ったんだ。僕自身、次の一歩を踏み出すのにいい役じゃないかと感じた」と出演を決意した。
ジャックはIT企業の社長だけでなく、女性に対して献身的に接する包容力のある人物。理想の男性を具現化したようなキャラクターだが、脚本が初稿からがらりと変わったということもあり「ジャックのキャラクターについてはやりながら作っていく作業だった」と振り返る。「当初は、ジャックに娘がいる設定もあったんだよ。娘が英国で学校に行っていてというようなね。役作りの作業としては、そぎ落としていく形だった。時間をかけて向き合えたのがよかったね。製作陣も、もう決まっていた僕のレースのスケジュールに合わせてくれてすごくありがたかったよ。レースをしている間も、自分のシーンを見てメモを取ったりして交換し合い、作っていったんだ。ジャックが人との距離感が近いというところはやりながら見つけていった。やりすぎてしまってからちょっと離れてみたり、調整していく作業はすごく楽しかったよ」。
時間をかけて作ったからこそ、撮影を終えた今も「(役に)入り込んじゃっていたから、ジャックとの共通点は自分では見極めにくい」と役とのシンクロ率の高さを語るデンプシー。役をつかめたと自認するシーンが2つあったそうで「妊娠したブリジット(・ジョーンズ)に『自分の子どもじゃなくても結婚したい?』と聞かれ、ちゅうちょなく責任を取ろうとするところと、マークを誤解させたことについてブリジットに素直に話すシーンだね。その2つがジャックのキャラクターを定義づけた」と明かす。アドリブも積極的に取り入れたというが、中でもマークと病院で対決するシーンは「相当入れたよ」といたずらっぽくほほ笑む。「(共同脚本と出演を兼任した)エマ(・トンプソン)が耳元でこっそりとヒントをささやくのさ! 『こういうことしたらいいじゃない?』ってね」と役者間の仲のよさがうかがえるエピソードを披露した。
本作ではジャックとマークがあの手この手でブリジットに気に入られようとするシーンが笑いを誘うが、女性に支持される秘けつとは? デンプシーはしばし考えたのち「女性が言っていることに耳を傾けることじゃないかな。時にはただ耳を傾けて、観察するなかで答えが出てくることもある」と世の男性陣にアドバイス。「デートムービーとしても最高だよ。男子はぜひ女子を誘ってみて! 一緒に見ようよ、って声をかけやすい作品だと思うな」と呼びかけた。
「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」は、10月29日から全国公開。
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