マーク・ライランス主演、クッツェー「夷狄を待ちながら」が映画化
2016年10月24日 19:30
[映画.com ニュース] ノーベル文学賞を受賞した南アフリカ出身の作家J・M・クッツェーの小説「夷狄を待ちながら(原題:Waiting for the Barbarians)」が、「ブリッジ・オブ・スパイ」(2015)でアカデミー賞助演男優賞を受賞した英俳優マーク・ライランス主演で映画化されることがわかった。
1980年に発表された「夷狄を待ちながら」は、静かな辺境の町で民政官を務めてきた初老の男(ライランス)を語り手に、帝国の支配者と夷狄(いてき・野蛮人の意)の姿が描かれる。
米Deadlineによれば、今回の映画化はクッツェーが自ら脚色にあたり、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」のマイケル・フィッツジェラルドが製作、コロンビア出身のチロ・ゲーラ(「大河の抱擁」)が監督を務める。
クッツェーの小説は、2008年に代表作「恥辱(Disgrace)」(日本未公開)がジョン・マルコビッチ主演で映画化されている。