天才数学者2人が人生を掛けて数式の証明に挑む「奇蹟がくれた数式」本編映像公開
2016年10月21日 17:00

[映画.com ニュース] 英国人数学者とインドの名もなき事務員というまったく境遇の違う2人の天才が、世界を変える奇跡を起こした実話を映画化した「奇蹟がくれた数式」の本編映像を、映画.comが独占入手した。数学に対する考え方の異なる2人が、奇跡の数式の証明をめぐって議論する姿が収められている。
数学界に多大な貢献をもたらし、“アインシュタイン並みの天才”と称えられるインド人数学者ラマヌジャン(デブ・パテル)と、ラマヌジャンを見出し、英国に呼び寄せて共同研究に人生を懸けた英国人数学者G.H.ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)の友情を描く。
映像は、ハーディが、ひらめきや直感で数式が“見える”と表現するラマヌジャンをモーツァルトに例えて笑わせるシーンから始まる。しかし、奇跡の発見も証明できなければ意味を成さない事を熟知しているハーディが、「踊りや芸術では我々を“魔術師”と見る連中に通用しない。研究し尽くされた分野に挑戦するなら、間違いは許されない」と厳しい現実を突きつけると、ラマヌジャンのから笑顔が消え、2人が立ち向かおうとしている問題の難解さが伝わるシーンとなっている。
天才肌のラマヌジャンと、論理的で形式を重んじるハーディは、最初こそお互いを理解できないが、次第に心を開いていく。アイアンズは2人の関係性について、「ハーディとラマヌジャンは仕事では非常に長い時間を共に過ごしたが、ハーディは自分の感情を表に出す方法を知らなかった。非常に活発で人間味あふれるラマヌジャンにどう反応していいか分からずにいた。でも、ラマヌジャンの持つ数学に対する情熱を通じて、2人が友情を少しずつ築いていく様子はとても興味深い」とコメントを寄せている。
「奇蹟がくれた数式」は、10月22日から角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国公開。
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