ステラン・スカルスガルド「われらが背きし者」で65歳とは思えぬアクション披露
2016年10月14日 09:00
[映画.com ニュース]「裏切りのサーカス」の原作者ジョン・ル・カレのスパイ小説を、ユアン・マクレガー主演で映画化した「われらが背きし者」の新たな本編映像が、公開された。「ターザン:REBORN」のアレクサンダー・スカルスガルドの父、ステラン・スカルスガルド演じるロシアンマフィア・ディマのアクションシーンを切り取っている。
平凡な大学教授が、ロシアンマフィアと知り合ったことからMI6(英国秘密情報部)絡みの亡命劇に巻き込まれていくさまをスリリングに描く。モロッコで妻のゲイル(ナオミ・ハリス)と休暇を過ごすペリー(マクレガー)は、知り合ったばかりのディマに、組織の機密情報が入ったUSBをMI6に渡してほしいとこん願される。渋々引き受けたペリーだが、その日を境に生活は一変。自らも身の危険にさらされる。
組織内の裏切り者から家族の命を守るためにMI6に情報を流し、見返りに国外逃亡しようとするディマは、組織の会合中に逃亡を図る。だがディマのそばには監視役がぴったりと張り付いており、ディマは隙をついて監視役を再起不能にする。身長190センチ超を誇るスカルスガルドが、鬼気迫る表情で敵をけりつけ、ナイフで肉をえぐるほか、ベルトで相手の首を絞め何度も顔を床にたたきつけるなど、65歳とは思えぬ野性味あふれるアクションを披露している。
ペリーが、武器も何も持たない一般人ながら、ディマの身を案じる一心で敵のただ中に飛び込んでいくさまも描かれており、2人の友情が象徴されているシーンともいえる。マクレガーが、気弱な男が勇敢さを発揮していく過程を丁寧に演じ、画面に説得力をもたらしている。
「われらが背きし者」は、10月21日から全国公開。