「あと1センチの恋」イケメン俳優、「世界一キライなあなたに」での車椅子演技の苦労を告白 インタビュー映像公開
2016年9月29日 12:00
[映画.com ニュース]「ハンガー・ゲーム」シリーズ、「あと1センチの恋」のサム・クラフリンが車椅子生活を送る元実業家に扮し、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークと共演したラブストーリー「世界一キライなあなたに」について語ったインタビュー映像が、公開された。
世界40カ国以上で翻訳され、850万部超のベストセラーとなった英作家ジョジョ・モイーズによる恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー 君と選んだ明日」を映画化。舞台はイギリスの田舎町。失業中の元カフェ店員ルイーザ(クラーク)は、バイク事故の後遺症で車椅子生活を余儀なくされたウィル(クラフリン)の介護アルバイトを始める。ルイーザとウィルの間には次第に恋愛感情が芽生えるが、ウィルのある決断によって2人の関係に亀裂が生じる。モイーズが脚本も手がけており、全世界で興行収入2億ドルを超えるヒットを記録している。
クラフリンは、ウィルの内面について「聡明で賢く繊細な魂の持ち主だが、僕はそこに個人的に親近感を覚えたんだ」と自身との共通項を明かす。一方、車椅子上での演技は「1日何時間もじっと座ったままでいるのは、僕が想像したよりもはるかに難しかった」と困難を極めたそうだ。「不幸なバイク事故のあと、彼は残りの人生を車椅子に限定され、指以外ほとんど動かせなくなる。当然ながら暗い気持ちだ」とルイーザとの初対面の心情を解説する。
運命を呪い、周囲に当り散らしていたウィルが、献身的なルイーザに心を開いていくさまは本作のキーポイントだ。クラフリンは、ハンディキャップを抱えるウィルにとって、ルイーザとの出会いは「新鮮なスタート」だったと語る。「ルー(ルイーザ)がウィルを変えるんだ。ルーはウィルにとって初めて自分の心で話す人だ。彼女は恐れず、刺激を与えあうパートナーになりたいと言う。ウィルはその誠実さに感謝し、感動するんだ。それはルーの人間性から、彼が称賛と誇りを感じ取るからなんだよ」。
ラブストーリーにおいて、相手役との相性は生命線といえるが「エミリア(・クラーク)は文字通り完璧な共演者だよ」とニッコリ。「(初共演は)完璧なタイミング、完璧な作品だったと思う。仕事について、僕たちは同じ考えを持っている。楽しみながら良い作品を作りたいんだ」と充実感をのぞかせ「感動的な物語と心を砕かれる物語、両方の最高の部分を持っている映画だ」とアピールしている。
「世界一キライなあなたに」は、10月1日から全国公開。