“イタリアのアカデミー賞”を席巻した多重構造サスペンス「人間の値打ち」、本編映像公開
2016年9月28日 15:00

[映画.com ニュース] イタリアのアカデミー賞に当たるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で、最優秀作品賞など7部門を制したサスペンス「人間の値打ち」の本編映像が、公開された。
「見わたすかぎり人生」のパオロ・ビルツィ監督が撮り上げた本作は、ある夜起こったひき逃げ事件を境に変容していく人間の関係性を、3人の登場人物の視点で多層的に描く。不動産業を営むディーノ(ファブリッツィオ・ベンティボリオ)と、その娘で女子高生のセレーナ(マティルデ・ジョリ)、セレーナの恋人の母カルラ(バレリア・ブルーニ・テデスキ)はそれぞれに現状に悩みを抱えていた。映画は4章仕立てで、事件の真相を追うと共に、事件と何かしらの接点を持つ3人の秘密をひも解いていく。
本編映像では、ディーノ、セレーナ、カルラが一堂に会するシーンをそれぞれの目線で切り取っている。セレーナを車で恋人の家に送ってきたディーノは、家を出ようとしていたカルラと遭遇。「お嬢さんは我が家の人気者よ」(カルラ)、「娘もお宅の話ばかりするのでやけます」(ディーノ)と表層的なやり取りを繰り広げる。
ディーノと別れたカルラは、運転手を伴って買い物に行くが、心ここにあらずの状態で予定をまったく決められない。セレーナは、カルラの前では恋人と仲むつまじいふりをする反面、2人きりになったとたんに表情を曇らせる。虚栄心の強いディーノ、お飾りの妻としての日々に空虚さを抱えるカルラ、恋人との関係に悩むセレーナといったそれぞれのキャラクターの内面が象徴されたシーンとなる。
「人間の値打ち」は、10月8日から全国公開。
関連ニュース
【第82回ベネチア国際映画祭】オリゾンティ部門藤元明緒監督「LOST LAND」に審査員特別賞 コンペティション部門金獅子賞はジム・ジャームッシュ監督
2025年9月7日 09:22
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい映画】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“超刺激作”
提供:松竹
ズートピア2
【質問:すみません、今年の冬、どの映画を観たらいいですか?】答え:私は「ズートピア2」を絶対に観ますね!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ