中村勘九郎「真田十勇士」公開に声枯らすも「花咲いた日になりました」
2016年9月22日 13:45
[映画.com ニュース] 堤幸彦監督が演出した舞台を映画化した「真田十勇士」が9月22日、全国319スクリーンで公開初日を迎え、主演の中村勘九郎をはじめ共演の松坂桃李、大島優子、加藤雅也、大竹しのぶ、堤監督らが、東京・有楽町の丸の内ピカデリーでの舞台挨拶に出席した。
迫力のアクション、頭脳戦、堤監督ならではのユーモアが融合したエンタテインメント大作。元忍者の猿飛佐助(中村)が、ラッキーなだけで“天下の名将”にのぼり詰めた真田幸村(加藤)を、自身の大嘘で本物の名将に仕立てあげるさまを描いた。
勘九郎は開口一番、しゃがれ声で「感激のあまり、こんな声になってしまいました」と挨拶。撮影を振り返り「真冬の撮影でして、スケジュールも厳しく、スタッフ・キャストともども過酷な状況でした」としみじみ話し、「それが花咲いた日になりましたね」と感無量の面持ちで語った。
2014年に自らが手がけた舞台を映像化した堤監督も、「舞台から始まり、ここまで来られたことを本当に幸せに思います」。そして「キャスト・スタッフ総力を結集し、全力を尽くして作った映画です」と胸を張り、「現在『真田十勇士』は同時に舞台もやっております。違うベクトルなので、舞台を見て映画を見てもいいし、映画を見て舞台を見てもいい。それぞれご覧になっても、相当面白いと自負しています」と自信をにじませた。
また女性キャストには「今作のキャラクターで魅力的な人物は?」という質問が寄せられ、くの一・火垂役の大島がキャスト陣の背後にまわり該当人物をタッチすることに。しかし大島は、淀殿役の大竹に抱きつき「ご一緒できて幸せな時間でした。目の前で寝ているときに、寝顔をずっと観察していました」とニッコリ。大竹は「すごく嬉しいです。撮影初日からいろいろお話ししました。怖がっているのかと思ったら、ソロリソロリと近づいて、バーっと仲良くなりましたね」と応じたが、男性陣は女性が選ばれたことに対し「ドキドキして待っていたんですけど」(松坂)、「佐助は火垂の眼中にないですからね」(勘九郎)と肩を落としていた。
この日は、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、石垣佑磨、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、青木健、望月歩も出席。10秒間限定で客席の写真撮影が許可されたほか、登壇陣と観客約800人による三三七拍子で封切りを祝福した。
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