O・キュリレンコ&G・トルナトーレ監督、「ある天文学者の恋文」に込めた死と愛を語る
2016年9月21日 12:00

[映画.com ニュース] 「ニュー・シネマ・パラダイス」「鑑定士と顔のない依頼人」で知られるイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作「ある天文学者の恋文」でヒロインを演じたオルガ・キュリレンコと、トルナトーレ監督のインタビュー映像が公開された。
今作は、著名な天体物理学の教授と学生の、謎に満ちた愛の物語を描く。著名な天文学者エド(ジェレミー・アイアンズ)と交際していたエイミー(キュリレンコ)は、ある日突然エドの訃報を知る。しかし、悲しみに暮れるエイミーの元に、エドからの手紙やメールが届き続ける。その謎を解こうと、エイミーはエドが暮らしていた土地や、かつて2人で過ごした場所を訪ね、エドがエイミーの封印していた過去を調べていたことを突き止める。
トルナトーレ監督は、「これはどのような障害をも乗り越える愛の物語で、素晴らしく謎めいた、思いの力強さの話だ」と物語の本質を明かし、死者からのメッセージが届くというストーリーに「20年前ならこの映画はSFだと思われただろう」と笑う。企画は15~20年前から構想していたといい、「アイデアはいつでも使えるように取っておいた。技術と通信手段の進化のおかげで、企画が具体的になり、映画化の準備が整ってきた」「(現在では)すべてが完全に現実的だ」と作品の完成度に胸を張る。
キュリレンコは、死という“障害”をも乗り越えようとする2人の愛の物語に、「脚本を読んでとても驚いたわ。感動的で、興味深かった」と興奮気味。「トルナトーレは素晴らしい物語を生み出す作家でもある。よく練られた話よ。死んでしまってから数100万年後に、私たちに見える星の一生が(物語と)対応しているところがとても気に入った」と、ミステリアスでロマンティックな設定に感銘を受けた様子で語っている。
「ある天文学者の恋文」は、9月22日からTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。
(C)COPYRIGHT 2015 - PACO CINEMATOGRAFICA S.r.L.
関連ニュース
パレスチナで一部撮影を“強行”! ジェレミー・アイアンズが英国高等弁務官役で出演 コンペティション作品「パレスチナ36」囲み取材【第38回東京国際映画祭】
2025年10月31日 16:00
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい超衝撃】世界中の観客が熱狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激”
提供:松竹
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
【人生にぶっ刺さる一本】すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震える体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ