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河瀬直美監督、レスリー・キーらとLGBT語るトークセッションを奈良で開催

2016年9月20日 12:00

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自身の体験を語ったレスリー・キー
自身の体験を語ったレスリー・キー

[映画.com ニュース] 開催中の第4回なら国際映画祭と、写真家レスリー・キーが参加する1000人のLGBTポートレート写真展のプロジェクト「OUT IN JAPAN」のコラボレーション企画「話そう!LGBT」が9月19日、奈良市のならまちセンターで開催。河瀬直美監督とアジア諸国の識者が、観客と共にトークセッションに参加した。

「OUT IN JAPAN」は、日本のLGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティにスポットを当てる写真展で、セクシュアルマイノリティの存在を自然に表現し、理解を深め、カミングアウトを受け止められる社会づくりを目指すプロジェクト。2015年から、5年間で1万人のギャラリーを目指しており、これまで東京・平戸・仙台などで開催され、今回奈良で初開催となった。

台湾国際クィア映画祭ディレクターのジェイ・リン氏は、同性パートナーとの間に双子を授かったことを発表。友人のレズビアンカップルから卵子の提供を受け、もう一組のレズビアンカップルに代理母を依頼したと明かす。「近代的な家族構成を試みました。ゲイは親になることが難しいと思われますが、子どもの幸せを願うことは、ゲイであってもなくても関係ない」と話す。このエピソードを受け、「OUT IN JAPAN」を主催する認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表の松中権氏は、「子どもは持てない、家族は作れないという踏み絵を踏んできたけれど、選択肢があるのかと思えるようになってきた」とコメントした。

日本でも活躍する写真家のレスリー・キーは、29歳までは異性愛者として女性と結婚、離婚を経験。その後、移住先のニューヨークで知り合った同性の恋人と14年間交際の後、結婚したことを明かす。2015年に渋谷区と世田谷区で始まった「同性パートナーシップ条例」に触れ「1枚の紙かもしれないけれど、堂々とパートナーとして生活ができることに深く感動している」と語った。

韓国の映画研究家でLGBT運動家ソーイン・ホン氏は、韓国では、シングルの女性が性的指向にかかわらず、共同生活するコミュニティができていると報告。「一人で生活をしながらも、新しい関係を構築しながらの代替的な家族のような形態は、血縁や性的関係がなくても作れると思う」と新しい人と人とのつながり方を期待する。河瀬監督も「LGBTだけでなく、様々な人が温かい気持ちで毎日を過ごせる場を見つけることが大事だと思う」と思いを語った。

第4回なら国際映画祭は9月22日まで。写真展「OUT IN JAPAN」は奈良市内の6つの会場で開催中。

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