「ダゲレオタイプの女」黒沢清監督、主演俳優タハール・ラヒムの演技力にぞっこん
2016年9月16日 15:00

[映画.com ニュース] 黒沢清監督が海外初進出を飾った「ダゲレオタイプの女」の主演俳優タハール・ラヒムが来日を果たした。黒沢監督とともに9月15日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われたプレミアイベントで舞台挨拶に立った。
本作は、オール外国人キャスト、全編フランス語で製作。世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を題材に、写真家ステファン(オリビエ・グルメ)と娘のマリー(コンスタンス・ルソー)、ステファンのアシスタント・ジャン(ラヒム)の3人による美しくも悲しい愛の物語が紡がれる。
「預言者」「サンバ」「消えた声が、その名を呼ぶ」などで存在感を発揮し、今回が初来日となるラヒムは「こうして日本に来てみなさんの前に立つことができてうれしく思いますし、黒沢監督の作品に自分の名前がクレジットされるのは、私にとって誇りです」と感慨深げ。タハールにほれ込んだ黒沢監督は、「表現力はすごいものがあります。いやでも注目することになると思います。大げさなことは何もしてないのに、一挙手一投足、表情のすべてがこの映画を物語っている。みなさん、釘付けになると思うし、日本でもファンが急増するに違いない」と魅力を熱弁した。
2人は、カナダのトロント国際映画祭でワールドプレミア上映にも出席。黒沢監督は「日本以外で映画を撮ったのも初めてだし、みなさんにこうして初めてお見せすることになり、初めて尽くしです。新人監督に戻ったような緊張と興奮を感じています」と胸の内を語った。
トロントでの観客の反応に2人とも手ごたえを感じているようで、黒沢監督は「映画祭での上映では、途中で出ていく人がいるものですが、この映画は誰ひとり出ていかなかった。たった1人だけ、出ていった人がいたけど、それは隣に座っていたタハールで(笑)」と明かし、ラヒムは「ちょっとトイレに」と照れ笑い。そのラヒムも「遅い時間にもかかわらず、Q&Aも多くの観客が残ってくれたし、質問も的を射ていた」と映画が深く受け入れられたと感じたようだ。
「ダゲレオタイプの女」は、10月15日から全国公開。
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