黒沢清監督作「ダゲレオタイプの女」、釜山&シッチェス・カタロニア正式出品!
2016年9月6日 09:30

[映画.com ニュース] 黒沢清監督の海外進出作品「ダゲレオタイプの女」が、第21回釜山国際映画祭(10月6日から韓国で開催)のガラプレゼンテーション部門と、第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭(10月7日からスペインで開催)のニュー・ビジョン部門に正式出品されることが決定した。
黒沢監督が、オール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた本作は、世界最初の写真撮影法「ダゲレオタイプ」を用いて肖像写真を撮影するカメラマンの家に隠された秘密を描く。ダゲレオタイプの写真家ステファン(オリビエ・グルメ)と娘のマリー(コンスタンス・ルソー)、ステファンのアシスタント・ジャン(タハール・ラヒム)を中心に、複雑に入り組んだ愛憎物語が展開する。
釜山国際映画祭は、これまで映画界に貢献してきた人物をたたえてハンドプリンティング(手形)を行ってきたが、今年は黒沢監督が選ばれたことも発表された。同映画祭での日本人監督の手形は北野武氏、故今村昌平氏、鈴木清順氏、故若松孝二氏に続き5人目。「岸辺の旅」と2作連続での出品となる黒沢監督は、10月8日(現地時間)の上映にあわせて現地入りし、手形を行う予定だ。なお、本作が出品されるガラプレゼンテーション部門は、今年最も話題の作品を上映する部門であり、本作の注目度の高さがうかがえる。
一方、ファンタジーとホラーに特化したシッチェス・カタロニア国際映画祭のニュー・ビジョン部門は新しい傾向の作品を紹介するもの。本作は9月8日(現地時間)から開催される第41回トロント国際映画祭のプラットフォーム部門への正式出品も決定しており、黒沢監督の海外での人気度が証明された格好だ。
「ダゲレオタイプの女」は、10月15日から全国公開。
関連ニュース






性別適合手術が違法とされた1960年代の事件から着想 飯塚花笑監督作「ブルーボーイ事件」25年秋公開、中川未悠、中村中、錦戸亮らが共演
2025年3月25日 11:00
映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント