青柳翔主演「たたら侍」モントリオール映画祭最優秀芸術賞を受賞!
2016年9月6日 20:35
[映画.com ニュース] 「劇団EXILE」の青柳翔が主演した映画「たたら侍」が、カナダで開催された第40回モントリオール世界映画祭の最優秀芸術賞を受賞した。青柳は喜びのコメントを寄せ、「(今作は)日本の文化や伝統を世界の方々にも知って頂きたいという思いから作られました。日ごろ悲しい出来事やニュースが続くなか『憎しみからは何も生まれない。憎しみの連鎖を断ち切る』という、 簡単なことではないけれど、それでも諦めるよりよい未来であれば、というメッセージも詰まっている作品だと思うので、日本だけではなくたくさんの人に見て頂きたいと思っております」と語った。
EXILE HIROが映画プロデュースを初めて手がけた今作は、戦国時代の奥出雲を舞台に、伝統を守ることを宿命付けられた青年(青柳)が、葛藤や挫折を経て真の武士へと成長していく姿を描いたオリジナル作品だ。8月29日(現地時間)にワールド・コンペティション部門でプレミア上映され、現地入りした青柳、共演の小林直己、錦織良成監督が舞台挨拶。キャパシティ800席の劇場は立ち見客が出るほどの盛況となっただけでなく、映画祭創設者のセルジュ・ロジーク氏が「(青柳は)黒澤明映画の三船敏郎のようだ」と絶賛した。
北米最大級の映画祭での栄誉に、出演したAKIRAは「日本の国、文化、伝統技術の素晴らしさを、映画『たたら侍』と、そして刀を通して武士道精神を世界中の方々にお伝えすることができ、それが評価されたということで本当に嬉しく思っております」と明かす。小林も、「改めて日本を誇りに思いますし、この伝統ある素晴らしい映画祭を通じ、多くの方に知っていただけたら嬉しく思います」と呼びかけた。
さらに、青柳との初タッグ作「渾身 KON-SHIN」以来2度目の同映画祭参加となった錦織良成監督は、「HIROさんと一緒に企画を立ち上げてから約3年。1年がかりで撮影し、完成した映画『たたら侍』にとって今回の受賞は、何よりのご褒美です。こんなに嬉しいことはありません」と喜びを噛みしめた。
映画「たたら侍」は、2017年初夏に公開。
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