「ミニオンズ」に続き吹き替え声優を務めたバナナマン、演じた“ペット”は自他共に認めるはまり役!
2016年8月10日 17:30
[映画.com ニュース] 「ミニオンズ」(2015)を手がけたイルミネーション・エンタテインメントとユニバーサル・スタジオが再びタッグを組んだ長編アニメーション「ペット」で、吹き替え声優を務めたお笑いコンビ「バナナマン」の設楽統と日村勇紀が、映画.comのインタビューに応じた。
飼い主ケイティとニューヨークで幸せな生活を送っていた雑種犬のマックス(設楽)の元に、新たなペットとして大型犬のデューク(日村)がやってくる。2匹はケイティをめぐってケンカを繰り返すが、ひょんなことから迷子になってしまい、ケイティの元に帰ろうとやむなく手を組む羽目になる。
設楽と日村は「ミニオンズ」でも吹き替え声優を担当しており、製作スタッフたっての希望でオファーが実現した。まさに肝いりの起用といえるが、設楽は「製作会社の方たち(ユニバーサル・スタジオの全世界スタッフ)が集まる場で、俺らが仮で声を入れた映像を流したら会場(の反響)がものすごかったってスタッフさんが言ってくださるんですが、あまりにも言われすぎて嘘なんじゃないかと思う(笑)。本当だったらすごくうれしいんですが」とピンときていない様子だ。
ただ、2人とも自身が演じたマックスとデュークは「自分たちにすごく似ている」と声をそろえる。「収録のときも、やればやるほど自分たちに思えてきちゃって。『ミニオンズ』(の収録)が終わったときに、スタッフさんと『またすぐやりたいね』と話していたんですが、本当に(再タッグ)させてくれて、しかも僕たち2人に合ったキャラクターだったのでうれしかったです」(設楽)。
演じた当事者が“はまり役”と認め、監督・スタッフ共に太鼓判を押しているとあらば、見る者の期待感も自然と高まる。設楽と日村は「絶対楽しい。期待していただいて結構です。友情や動物と人間の愛、アクションなど色々な要素が詰まっているし、見たあとにほっこりして元気になれるような感じもある。ペットを飼っている人はもちろん、飼っていない人も飼いたいなと思う映画です。怖いのは、ペットを飼っている人がこの映画を見てペットに会いたくなり、途中で帰っちゃうこと(笑)」(設楽)、「面白いし笑えるし感動する。言えないけど、最後のシーンがいいんです」(日村)と作品のクオリティに自信を見せる。
2人別々に挑んだというアフレコ収録においては「(キャラクターの)リップ(口の動き)はもちろん日本語に合わせていないので、やっていくと微妙に合わないところが出てくる。あと、思っている以上にテンション高くやらないといけない。画が強いから負けちゃうんです」(設楽)、「(ダメ出しされた部分でも)自分の中では結構(テンション高く)やったつもりでいるんです。監督さんの指示の中で、もっとやったほうがいいんだと感じながら(乗り切った)」(日村)と苦労も多かったそうだが、2匹の掛け合いのシーンでは、長年積み上げたコンビとしての力量を感じたという。
「今回は別で録っていますが、俺が思った『日村さんはこういう感じでくるだろうな』というものが、出来上がってみるとちゃんとそうなっている。20何年コンビをやっているから、なんとなくわかる息づかいやタイミングが2匹のコンビネーションに生きたなと思います」(設楽)、「お互いそう思っていましたね。キャラクターとも似ていると言ってもらえていますし、自画自賛だけど(お互いの)『こういう感じでくるだろうな』がうまくはまりました。『うまい、うまい!』って思っていましたね。完璧です(笑)」(日村)と胸を張った。
「ペット」は、佐藤栞里、永作博美、宮野真守、梶裕貴、沢城みゆき、中尾隆聖、銀河万丈、山寺宏一らが日本語吹き替え声優を務める。8月11日から全国公開。
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