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「後妻業の女」鶴橋監督、大暴走 ラストシーンまで明かし鶴瓶「マイク持たせたらあかん」

2016年8月1日 20:49

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直木賞作家・黒川博行氏の小説を映画化
直木賞作家・黒川博行氏の小説を映画化

[映画.com ニュース]女優の大竹しのぶ主演の映画「後妻業の女」の完成披露試写会が8月1日、都内のホールで行われた。大竹は共演の豊川悦司笑福亭鶴瓶らと上映前に舞台挨拶。鶴橋康夫監督との16年ぶりのタッグに、「笑えるし、ちょっと怖いけれどいろいろ考えさせられる映画です」と感慨深げに話した。

高齢の資産家男性をとりこにして遺産を奪おうとする女性を演じた大竹は、「悪いことをしていても、絶対に幸せになる信念を持ってやりました」と力説。だが、「この役はピッタリとよく言われるけれど、うれしくもなんともない」とこぼし、会場の笑いを誘った

しかし、大竹の標的になる津川雅彦は、「縦から見ても横から見ても斜めに見ても、しのぶちゃんにピッタリ。そう思わせる雰囲気がある」と絶賛。長回しの乱闘シーンに挑んだ尾野真千子も、「あんな経験はなかなかできない。お尻を蹴るなんてねえ。しのぶさんのビンタが入った瞬間、思わずクソババアと言ってしまった。この場を借りて謝ります」と頭を下げた。

鶴瓶は大竹を唯一本気にさせる不動産王という役どころで、ベッドシーンも用意されており「監督が熱弁されていて、台本には舌が絡み合うとか書いてあったんですよ」と楽しみだった様子。だが、実際の撮影では「近づくこともできなかった。監督が本番になるとダメ、ダメ言うて止めるんですよ。きっと(大竹が)好きなんでしょう。全然違う。ひどいですよ。ひょうたんみたいな前張りまでしたのに」と不満をぶちまけた。

その鶴橋監督は登壇者の最後にマイクを握り「誇りに思います」と、あらためて出演者一人ひとりの脇に立ち、それぞれにまつわるエピソードを解説。ネタバレもふんだんに盛り込まれており、そのたびに鶴瓶が付いて制止に回った。さらに、締めの挨拶ではラストシーンを詳細に明かしてしまい、鶴瓶は「この人にマイクもたせたらあかん」とあきれ顔だった。

後妻業の女」は、直木賞作家・黒川博行氏の小説「後妻業」を映画化。結婚相談所の会員で所長の柏木と組んで資産家男性を次々に魅了していく小夜子を軸とした、愛と金をめぐるドラマが展開される。8月27日から全国公開。この日の舞台挨拶には他に永瀬正敏水川あさみ風間俊介が登壇した。

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