「ターザン:REBORN」アレクサンダー・スカルスガルドが説く、元祖ヒーローが必要な理由
2016年7月29日 12:00

[映画.com ニュース] 米映画サイト「TC Candler」が選ぶ「世界で最もハンサムな顔100」の常連としても知られ、ジャングルの王ターザンを新解釈で映画化した「ターザン:REBORN」の主演俳優アレクサンダー・スカルスガルドが来日し、気品と野生をあわせ持つジャングル育ちの英国紳士ジョン/ターザンの役作りと映画の魅力を語った。
エドガー・ライス・バローズの小説を原作とする「ターザン」は、ジョニー・ワイズミュラー主演の「類猿人ターザン(1932)」からディズニーによるアニメ「ターザン(1999)」まで、これまでにも数多く映像化されてきた。なぜ今、ターザンを映画化するのか。そんな疑問をスカルスガルドにぶつけると「ターザンはオリジナルのスーパーヒーローなんだ。今、映画では色々なスーパーヒーローが出てきているけれど、そのどれよりも早く登場し、原点にいるのがターザンなんだよ」との答えが返ってきた。「僕が子どものころにターザンを大好きだったのは、スーパーヒーローだけど人間だということ。自分の頭や体を使って、ジャングルという非常に危険な場所でサバイバルするためによりよく、より速く、より強くならなくちゃいけないんだ」。
マーベルとDCがしのぎを削り、毎月のようにアメコミヒーロー映画が公開される今だからこそ、“元祖”であるターザン映画が必要だ。スカルスガルドからはそんな意気込みが伝わってくる。「30年代の『ターザン』と違って、今ならやれることはいっぱいある。本作のスタッフ・キャスト全員が、今こそ観客が本当に感じられる映画を作ることができると思ったんだ。本作では、ターザンと一緒に木の上にいるような気持ちにもなるし、サルやヒョウとの戦いに自分も参加しているかのように入り込めるものになっている。ツタで飛び移るところも、リアル感を追求したよ。僕の父のように昔のターザンファンも、この映画を見てまったく新しいものを感じられると思うな」とこれまでにない臨場感を強調する。
「“REBORN”というタイトルが示すように、今の時代に合った“ターザン”だ」と語るスカルスガルドは、“英国紳士となったターザンが、故郷に戻って野性を取り戻す”という斬新なストーリーについても言及する。「脚本を読んだら、これまでの映画化作品とはまったく違う構成になっていた。ジョンはスリーピースのスーツを着て、非常に洗練されたキャラクターとして描かれている。小説や今までの映画とは逆で、動物的なターザンが人間的になっていくようなストーリーではなく、洗練されたところから自分のルーツであるジャングルに戻っていくんだ」。
臨場感あふれるアクションとエレガントな人物像は、確かに本作の特長。だが本作は、新風を吹き込みつつも「ターザン」映画としての世界観をしっかりと継承している。画面に説得力をもたらしているのが、肉体をとことんまで鍛えぬき、“ジャングルの王”としてのターザン像を体現したスカルスガルドの役者魂だ。「自分はちゃんとターザンなんだ、と思い込めるように、肉体は作りこんでおきたいと思った。英国貴族の格好をしていても、その下にはちゃんと肉体がある。たとえ『CGで筋肉を付けられるよ』と言われたとしても、僕は全部やっていたと思う」と俳優としての強烈な自負をのぞかせる。
だが、その反動で「撮影が終わったら、ワーッと食べて太っちゃったんだ」とお茶目な一面も。しかし「そうしたら6カ月後に1シーンだけ撮り直しがあると連絡がきてね。また3カ月間アルコールを断ち、トレーニングしたんだよ(笑)。短いシーンで、ムボンガとの戦いが終わった後に、サバンナを崖の上から見ている、その一瞬のためだけにね。『CGでできないのかよ!』ってジムで叫んだものさ(笑)」と笑顔で振り返った。
「ターザン:REBORN」は、「ハリー・ポッター」シリーズや「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(11月23日公開)のデビッド・イェーツ監督がメガホン。7月30日から全国公開。
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