妻夫木聡、父娘の絆を体現し感じた家族愛「いつかは子どもを持ちたい」
2016年7月26日 15:30

[映画.com ニュース] NHKの夏休みドラマ「キッドナップ・ツアー」の会見が7月26日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の妻夫木聡、共演の豊嶋花ちゃん、原作者の角田光代氏、脚本・演出の岸善幸らが出席した。
本作は、金も仕事もない男・タカシが、元妻と“ある取引”をするために娘のハルを誘拐したことから始まる奇妙な旅と、父と娘が互いを知り、絆を深めていく姿を描く。
タカシ役の妻夫木は、父親役の経験はあるものの「本格的にやるのは初めてなので、想像つかない部分もあった」と振り返る。だが、現場では「岸監督に『父親ということを意識せず、このままの状態でお父さんをやるという違和感がいい』とおっしゃっていただけたので、気を使わずすんなり作品に入っていけた。目の前にいる花ちゃんとの関係性を大事にした。距離感は撮影を通じて縮めていった」という。
その結果、娘との別れが近づく終盤のシーンでは「考えていることを初めてハルにぶつけるというシーンだったので、感情が高ぶってしまった。ただぶつけるというだけなくて、家族をすごく思えた」と明かす。そのうえで「家族愛みたいなものを自分のなかに感じた時に『やっぱりいいな』と。子どもって奇跡じゃないですか。人間と人間が愛し合ってできて生まれるって奇跡。自分だけの子どもだと思うし」と感慨深げに語る。記者から「実際に子どもがほしくなった?」と問われると、「いつかは持ちたいなと思うし、奇跡がめぐってきたらと思う」とほほ笑んだ。
一方、ハル役の花ちゃんは「お父さん役は個性派俳優さんか芸人さんを想像していたので、妻夫木さんって聞いてびっくりした。素敵すぎるんじゃないかって。実際にお会いしてみても素敵な方」とニッコリ。さらに「撮影が始まると素敵な妻夫木さんが、情けないダサいタカシになったので、やっぱりすごいなあと感動しました」と続けると、妻夫木は「台本でもあるの? 師匠、ありがとうございます」と花ちゃんの顔をのぞき込み、おどけていた。
本作は妻夫木と花ちゃんのほか、木南晴夏、夏帆、新井浩文、ムロツヨシ、満島ひかり、八千草薫ら豪華な顔ぶれが結集している。共演者との思い出を問われた妻夫木は、タカシの元恋人を演じた満島とのシーンを挙げ「兄弟役ばかりやってきたので、初めて元恋人役をやってよかった。こういう目で僕を見てくれるんだという安心感が(笑)」と述懐した。
「夏休みドラマ キッドナップ・ツアー」は、総合テレビで8月2日午後7時30分から放送。
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