蒼井優、オダギリジョーとの初共演は地獄だった!?再共演で「仲良くなった」
2016年7月16日 08:00
[映画.com ニュース]映画「オーバー・フェンス」の完成披露試写会がこのほど、ロケ地の北海道・函館市芸術ホールで行われ、主演のオダギリジョーをはじめ共演の蒼井優、満島真之介、メガホンをとった山下敦弘監督が舞台挨拶に出席した。
割れんばかりの拍手で迎え入れられた登壇陣は、「こんばんは、と言っただけで拍手をいただけて嬉しい。函館の方々の温かさと寛容さですよね」(オダギリ)、「(函館は)とても心地よく撮影ができました」(蒼井)とロケに協力してくれた地元の人々に感謝。「胸を張れる作品になった」と口をそろえた。
2006年製作の「蟲師」で共演経験のあるオダギリと蒼井だが、蒼井は当時を「お互いに人見知りが激しすぎてほとんど話さなかった」と述懐。「ふたりだけで控室っていう時間があったんですが、地獄のような時間でした(笑)。オダギリさんに嫌われているんだろうな、って思った」と話すと、オダギリは「嫌ってなかったんですよ!」と訂正。すると蒼井は、今作の函館ロケで「松田翔太さんとか満島さんがいて、何度も飲みに誘ってくれて仲良くなりました」と長年の誤解が解消されたことを明かした。
また、満島は「スポーツバカだった高校生の時にオダギリさんの映画を見まして。それがきっかけで、この世界に入ることになりました。作品は『HAZARD ハザード』です」と“オダギリ愛”を告白。さらに「これまでサインをしてもらったことがなかった」という満島だが、「函館でサインしていただいた」といちファンとしての顔をのぞかせていた。
オダギリは、30代最後の映画出演となった今作の出来栄えに「30代を締めくくる記念すべき作品になりました」と自信をのぞかせる。山下監督と同い年であることにも触れ、「お互いに何10年かこの映画の世界で生き抜いて、結果今40歳で出会った。今の自分だからかもし出るものを、今の監督だからたくさん切り取ってもらえたと思います」と語っていた。
「オーバー・フェンス」は、9月17日から東京・テアトル新宿ほか全国で公開。