日活ロマンポルノ史上初!塩田明彦監督作、ロカルノ映画祭コンペティション部門に正式招待
2016年7月13日 18:30

[映画.com ニュース] 生誕45周年を迎えた成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」リブートプロジェクトの一環として製作された、塩田明彦監督作品「風に濡れた女」が、第69回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に正式招待された。国際映画祭のコンペティション部門への出品は、日活ロマンポルノ史上初の快挙となる。
1999年に長編監督デビュー作として製作した「どこまでもいこう」「月光の囁き」の2作品が同映画祭のコンペティション部門に正式招待されている塩田監督。欲望に純粋な女と無欲な男の駆け引きを軽妙に描いた初ロマンポルノ作品となる今作では、金豹賞(グランプリ)受賞の期待が高まっている。
塩田監督は今回の正式招待を受け、「成人映画というものに対する世間の視線も決して温かいものばかりだったわけではないはずです。だからこそ、私の新作がいまこうして由緒あるロカルノ国際映画祭の場で上映されることには、強く心揺さぶられるものがあります。拙作『風に濡れた女』に対するロカルノ国際映画祭からの評価はまた、これまで積み重ねられてきた日活ロマンポルノの歴史そのものへの評価でもあると思われるからです」と、喜びとともに責任の重さを語っている。
さらに、神代辰巳監督のロマンポルノ代表作のひとつである「恋人たちは濡れた」(73)が、Histoire(S) Du Cinema(映画史)部門で上映されることが決定。「風に濡れた女」は、この「恋人たちは濡れた」をリスペクトした作品であることから、塩田監督は「心震えました」と歓喜。「日活ロマンポルノの驚くべきクオリティの高さを世界映画界に対して証明するためにも、最もふさわしい映画」と称えている。
また、同映画祭のプログラムディレクターであるマーク・ペランソンは、ロマンポルノというジャンルに対して「多くの偉大な監督たちが、初期のキャリアを積んだ場所」と歴史の深さと重要性を明らかにした。一方、ペランソンとともにディレクターを務めるカルロ・シャトリアンは「風に濡れた女」について「ロマンポルノへのトリビュートであるという以上に、新たなひとつの作品として際立った存在だと捉えています。塩田監督のオフビートな笑いは、人々の心の扉を開く素晴らしいものだと思います」と期待を寄せている。
第69回ロカルノ国際映画祭は、8月3~13日(現地時間)に開催。
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