悩めるイーサン・ホークを救った89歳のピアノ教師の言葉 ドキュメンタリー予告公開
2016年6月29日 09:00
[映画.com ニュース] 俳優イーサン・ホークがメガホンをとった初のドキュメンタリー映画「シーモアさんと、大人のための人生入門」の予告編が完成した。ホークが役者として行き詰まりを感じるなか出会い、魅了された89歳のピアノ教師シーモア・バーンスタインさんの豊かな言葉がちりばめられている。
ある夕食会に出席したホークは、当時84歳のバーンスタインさんと知り合う。そして、素晴らしい演奏や漂う安心感にひきつけられ、メガホンをとることを決めた。50歳でコンサートピアニストとしてのキャリアを終え、半生を「教える」ことに捧げているバーンスタインさん。予告編では、美しいピアノの旋律とともにシーモアさんの人生が紐解かれ、舞台恐怖症に陥っていたホークを救った温かい言葉が語られていく。
バーンスタインさんは、長年変わらぬ暮らしぶりに「仙人みたいだ」と言われ笑う一方で、友人のため赴いた戦地での演奏経験を振り返り、涙する。包み込むような人柄とともに、「私が教師として、してあげられることは、生徒を鼓舞し、生きる力を与えること」「悲しみの音色もいずれ、美しいハーモニーになる。それが人生だ」など道しるべとなる言葉が切り取られ、ホークを導いたバーンスタインさんの一面を見ることができる。
「シーモアさんと、大人のための人生入門」は、9月下旬から全国で公開。