シーモアさんと、大人のための人生入門

劇場公開日:

シーモアさんと、大人のための人生入門

解説

イーサン・ホークが初めて手がけたドキュメンタリー監督作品。アーティストとして、1人の人間として行き詰まりを感じていたイーサン・ホークは、87歳のピアノ教師、シーモア・バーンスタインと出会う。バーンスタインの漂わせる安心感やピアノ演奏に魅了されたホークは、バーンスタインのドキュメンタリー映画を撮ることを決意する。50歳でコンサートピアニストとしての活動をやめ、以後40年近くの人生を「教える」ことに捧げ、けっして平穏ではなかったバーンスタインの人生が、ピアノの旋律とともに繊細な言葉で語られていく。

2014年製作/81分/G/アメリカ
原題:Seymour: An Introduction
配給:アップリンク
劇場公開日:2016年10月1日

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映画レビュー

4.0人生に幸せをもたらす ゆるぎない何か

2024年5月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

シーモアさんの姿勢はとても自然だ。
シーモアさんはいつもとても率直だ。
シーモアさんの言葉にはいつも愛がある。
シーモアさんの名言がたくさん飛び出します。

私はピアノ🎹は弾けないけど、言わんとしてることは感覚としてはわかる。
一番弱い音を出せるピアノを探してるってのがステキだった。

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イズボペ

4.0『お嬢さん、演技を覚えたら、緊張するものなのよ』

2024年6月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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共感した! 2件)
マサシ

4.5極めて高尚な哲学的音楽映像

2024年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

完全に見くびっていた。極めて知的な構成で驚く。映像・音楽・言の葉で構成された映像言語による哲学書。パスカルや、エマーソン、シモーヌ・ヴェイユの随想録を想起させられる。人に勧めたくなる逸品。作品内では数々の箴言が飛び交う。曰く「星座が目で見る事の出来る秩序であるなら、音楽は音として聞くことのできる秩序である」。曰く「宗教と音楽の違いは、宗教には信仰が必要だが、音楽は自らの内にあり、しかも楽譜と言う言語が存在する」。曰く「真の芸術とは創作と再現がセットでなければいけない」。作曲家と演奏家が別々の専門家として存在する事への継承。絵画で言えば修復と創作がセットという事か・・・。曰く「金や物で幸せを手にした人はいない」これもまた言い得て妙である。全てがギリシャ哲学の学問4元素、「算術(ARISMETRICA)」「幾何(GEOMETRICA)」「音楽(MUSICA)」「天文学(ASTRO)」の4つによって構成された解であり、この宇宙の原理である、という事を伝えようとしている。

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mark108hello

5.0イーサン=ホークが「オレ最近まじこのセンセーにハマってて!ちっと観...

2024年1月31日
PCから投稿

イーサン=ホークが「オレ最近まじこのセンセーにハマってて!ちっと観て下さいよォ!(脚色)」と前のめりで紹介するのは、当時87歳のピアノ教師シーモア=バーンスタインさん。

「とても良くなったね。私より巧く弾くのは許しがたいよ(^^)」

私はピアノ弾けないけど、観て良かった。
知らない人のドキュメンタリーって大抵ハマらないんだけど、本作は特別、馴染んだ。

自分勝手で我儘な音楽家が見放されるようになった今、注目されるべきアーティスト像の一例。
音符ひとつずつ、丁寧に大切にキャラクタを付けて奏でてゆく姿勢が、名匠と呼ばれる映画監督たちに重なる。

「私はピアノを弾くとき、楽器の鳴り響きに耳をそば立てます。この感覚を会話に応用すると、ほんとうに相手が言いたいことは何か?探る姿勢を養えるのです」
映画観るのとおんなじだと思った。監督と疑似会話しながら、自分との落としどころ、ハマりどころを探るのが楽しいから。

「私はレッスンで、音楽ばかり重視しません。生徒をはげまし、彼らが自分の感情を引き出せるよう助けます。人生のあらゆる場面で必要だからです。」
感情的にさせる、ということではない。
感情で武装する"中の人"の気持ちを引き出し、見つめるということ。
多くの他人と接する上で、必要なセンス。
ベートーヴェンは自らの繊細さを隠すために力強い曲を書いた、と推理するシーモアさんに唸った。

「素顔の自分と演奏する自分とが一体化すると、一気に高みに到達する」
書いてる文章と自分の本心とが一致すると、晴れやかな気持ちになる。
取り繕ったり背伸びした言葉は、胃を悪くするだけだ。
過激な乱文で憂さ晴らしをするのとも違う。なんか、ガンバっちゃってる装飾だから。
自分のバランスを思い出すために、アウトプットが必要なんだ。ことばでも音でも。
私はまだ未熟なので、うっかり他人を傷つけてしまうけどな。

シーモアさんや生徒さんたちの発言がちりばめられ、観る時々でどれを拾えるか違うので楽しい。
初見時にガンガン響いた台詞を見失う時もあるw。
その時必要な言葉は、自然に耳に入ってくるからそれで良い。
聞く気の無いお説教が、何も残らないのと同じ。

収録された音もとても良い。
「音量が増幅する不思議なピアノ」の音とか、よく拾えたなぁ。
ありがとう!あそこ、とっても驚いた。

手と手をあわせる。いちばん簡単に、自分の内に平穏を見出す方法。
難しいのは楽器演奏。だから練習が必要。

しかし、何十年もソファベッドで寝ててよく身体痛くならないですね。
シーモアさん93歳、ご自愛くださいませ。

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音楽之友社『心で弾くピアノ―音楽による自己発見』
絶版なのが悔やまれるけどめっちゃ楽しい本。
「コンサート終演後、お客さんが演奏と関係ない話をしていても落ち込まないように」とか、とってもユーモラスで素敵なアドバイスを得られる。

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雨丘もびり

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