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堤幸彦監督、「真田十勇士」の豪華さは「盆暮れ正月いっぺんに来た感じ」

2016年6月24日 12:00

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現場の様子を語った堤幸彦監督
現場の様子を語った堤幸彦監督
(C)2016『真田十勇士』製作委員会

[映画.com ニュース]堤幸彦監督が自ら演出した中村勘九郎主演の舞台劇を映画化する「真田十勇士」の撮影現場がこのほど、報道陣に公開され、堤監督が千葉県内に建てられたセットで取材に応じた。

堤監督は、約2カ月がかりで建てたという圧巻のセットに「自分でもやりすぎじゃないかと思う」と思わず笑みをこぼす。「いろんな仕掛けが集まっている」「子どもの頃、忍者映画をよく見に行った。そんな思い出を心に刻みながら、21世紀で新たに作っていく。映画館に来て『ああ、楽しんだな。盆暮れ正月いっぺんに来たな』という感じを出せるように頑張っています」と、“超”がつく豪華な構想に胸を躍らせた。

映画は、天下の名将・真田幸村が、実は男前な容姿と運だけで祭り上げられた、ただの腰抜け男だったという設定で描かれるエンタテインメント時代劇だ。この日、撮影されたのは、真田十勇士が結成される重要なシーン。勘九郎、松坂桃李永山絢斗加藤和樹高橋光臣駿河太郎村井良大荒井敦史望月歩青木健の十勇士に加え、幸村役の加藤雅也が参加し、約200人のエキストラを動員して撮影が行われた。

大人数での会話が飛び交う複雑なシーンでも、テンポよくコミカルに仕上げる“十勇士”はすでに息ぴったりな様子。茨城弁を話す望月六郎役の青木が、堤監督から「(なまりが強すぎるので)水戸あたりまで戻してください」と指示され全員で笑い合うなど、和気あいあいとした雰囲気のなか撮影は進んだ。

また、勘九郎扮する猿飛佐助が地上約3メートル半もあるやぐらの縁に飛び乗り、体をひるがえすシーンでは、リハーサルを数回行っただけで本番は一発OK。軽々とした身のこなしに、キャスト、スタッフからは「素晴らしい!」と拍手が沸き起こった。堤監督は、そんな勘九郎の身体能力について「常人ならざるものがある。(忍者役として)まったく何の不安もございません」と太鼓判を押している。

一方で、常に冷静な霧隠才蔵を演じる松坂を「男が惚れる格好良さ。それが彼の最大の魅力じゃないかと思う。動きも速いし、身長があるので殺陣がすごくきれい」と絶賛。さらに、才蔵と佐助に加え「(くノ一・火垂役の)大島優子さんが非常に殺陣が上手いので、3人が絡むと非常に面白い。忍者活劇感が出ます」と、3度目のタッグとなる大島のアクションのセンスの良さを明かす。「どこで学んだのかえらく勘の良い人で、長い殺陣もばっちり覚えますね」と感心した様子で語った。

さらに、今作での堤監督ならではの奇抜な演出についても「ちょこちょこあります(笑)」と告白。「時代劇の美しい映像、説得力のある映像のなかに、たまに私の考えたくだらない画とか、迫力ある動きとか(を組み込んで)、一筋縄ではいかない感じの映画です」と期待をあおっていた。

真田十勇士」は、9月22日から全国で公開。

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