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トム・ハーディ、一人二役で伝説の双子ギャング演じた「レジェンド」舞台裏を明かす!

2016年6月18日 12:00

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一人二役に挑んだトム・ハーディ
一人二役に挑んだトム・ハーディ
(C)2015 STUDIOCANAL S.A. ALL RIGHTS RESERVED.

[映画.com ニュース]英俳優トム・ハーディが、一人二役で実在した双子のギャングスターを熱演したクライムサスペンス「レジェンド 狂気の美学」について語った。双子を演じるうえでのポイント、ふたりがぶつかり合う肉弾戦の舞台裏について明かしている。

本作は、ロンドンの裏社会で名を馳せた伝説的存在、クレイ兄弟の栄光と破滅を描く。ハーディは性格、面構え、体型、すべてが異なるふたり演じわけ、共演者や製作陣を圧倒。感情を体現するにあたり、難しさはなかったのだろうか。「仕事をしている時は感情を切り離している」そうで、「僕にとって感情とは『何かを感じている』という『考え』を表現することだ」と持論を展開する。

「感情を引き出すことによって、効率的に的確な演技ができる俳優たちを僕はとても尊敬しているよ。さらにメソッド演技法をこなす俳優は心から尊敬する」と敬意を払いつつ、「僕は撮り終わった映像に対するコメントや、共演者の演技によって自分の演技を調整しているんだ。だって演技では、周りの人たちが重要だからね」「だから、感情的な部分は僕自身の行為というよりは相手役の行為によって引き出されるんだ。そうじゃなきゃ僕はそれを自我行為と呼ぶよ(笑)」と俳優論を語った。

強いきずなで結ばれながら、次第に反目していくクレイ兄弟。劇中、ふたりが衝突する場面があり、ボディダブルを務めたのは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に続きジェイコブ・トムリだ。「良き友人でありスタント・ダブル」だというトムリに、「謙虚で信念がある男だから演技については自分を過小評価してるけど、『僕はスタントマンで、君は俳優』ってことに本当に誇りを持っている」と絶大な信頼を置く。肉弾戦の相手役を打診すると、トムリは即答で受けてくれたという。

ふたりは練習に6時間をかけ、「iPhoneで撮影しながらシーンごとに眼鏡をとってレジーを演じ、また眼鏡をつけて、ロンを演じたんだ。ジェイコブはキッチンテーブルの向かいの席に座って『うん、うん、さっきのすごく良かったよ』って返してくれる。こうして撮影前日にジェイコブと一緒に全シーンの予行練習をしたんだ」とつくり上げた。

殴り合いは「指輪をはめて、本気で殴りあったよ」と体を張った撮影となった。「指輪は当たると痛いからね、きっと素手で勝負するんだろうって思ってたけど、そうじゃなかった。僕たちにはデカい指輪が用意されてた。僕があまりに痛めつけるので彼が思わず上げた悲鳴でそのシーンは締めくくられた。ジェイコブがアドリブでセリフを追加したんだ。スタントマンから……俳優になったね」と振り返り、「すべて彼がいてくれたお陰だ。感謝しなきゃね。彼こそがマッドマックスであり、ロン・クレイでありレジー・クレイなんだ。僕よりもずっとね」と称賛を送っている。

レジェンド 狂気の美学」は、6月18日から全国で公開。

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