オーランド銃乱射事件を受け米ディズニーパーク警備強化
2016年6月16日 12:00
[映画.com ニュース]米フロリダ州で6月12日(現地時間)に起きた銃乱射事件を受け、ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツはアメリカ国内にあるテーマパークとリゾートの警備を強化したと、米Deadlineが報じた。
ディズニーのテーマパークおよびリゾート事業を手掛ける同社は、フロリダ州オーランドのナイトクラブで銃乱射事件が発生した直後から、同じオーランドにあるディズニー・ワールド、カリフォルニア州アナハイムのディズニーパークなどで私服警備員を増員したという。昨年12月、カリフォルニア州サンバーナーディーノで銃乱射事件が発生した後も、同社は金属探知機の設置や抜き打ちの持ち物検査の実施など警備を強化。また、14歳以上の来場者のコスプレやマスクの着用を禁止としている。しかし、ディズニー・ワールド内にあるダウンタウン・ディズニーなどのショッピングエリアは警備が軽いことから、私服警備員を増員するとともに、金属探知機の設置などを検討しているという。
今回の事件は同性愛者が集まるクラブで銃乱射事件が発生したが、ディズニーパーク内でも同性愛者向けのイベント「ゲイ・デイズ」が毎年非公式で行われている。オーランドでは既に終了しているが、アナハイムでは9月30日から10月2日の実施を予定しているため、ここでも警備が強化されることになりそうだ。
なお、米ウォルト・ディズニー・カンパニーは同14日、オーランド市長バディ・ダイヤー氏が事件の被害者や遺族の支援のために設立した基金「OneOrlando Fund」に100万ドル(約1億円)を寄付することを表明した。従業員からの寄付金も上乗せされるという。