寺尾聰「ROOKIES」監督・脚本コンビが描く「仰げば尊し」に主演!多部未華子が娘役
2016年6月5日 11:00
[映画.com ニュース] 寺尾聰が主演を務め、弱小吹奏楽部の部員と指導者が全国大会の頂点を極めた実話がモチーフのドラマ「仰げば尊し」が、7月から毎週日曜午後9時のTBS「日曜劇場」で放送されることがわかった。寺尾が同枠のドラマに主演するのは28年ぶりで、多部未華子、村上虹郎らが共演する。
同作は、1980年代に実在した神奈川県立野庭(のば)高等学校の吹奏楽と教師の中澤忠雄さんをモチーフとしたドラマ。事故の後遺症で音楽から背を向けていた元サックス奏者の樋熊迎一が、荒廃した高校で夢を失っていた問題児たちを相手に吹奏楽指導をすることになり、樋熊は生徒たちに真正面から向き合う。そんな樋熊の情熱に報いるため、生徒たちもやがて真剣に音楽に取り組んでいく。
主人公の樋熊を寺尾、娘の奈津紀を多部が演じ、高校の問題児たちには村上、真剣佑、北村匠海、佐野岳、太賀と注目の若手俳優たちがずらり勢ぞろい。樋熊を高校の音楽教育の場へと招き入れる校長役で石坂浩ニが共演する。
「ROOKIES」「JIN 仁」「とんび」「天皇の料理番」といったヒットドラマを多数手がけてきた平川雄一朗監督が演出を担当し、平川監督とは「ROOKIES」でもタッグを組んだ、いずみ吉紘が脚本を手がける。
寺尾は「今回共演する若い俳優は、みんな意欲が顔に表れています。それがどういう風に芝居の中で出てくるかが楽しみです」と若手たちとの共演に意欲をのぞかせ、「ドラマのストーリーが進んでいく中で、一話ずつ重ねながら、私の役柄も悩んで築き上げていきたいと考えていますし、これからどういうエピソードが出て来るかとても楽しみにしています」と胸中を明かす。寺尾と初共演の多部は「寺尾さんについていけるよう、私も解釈する力と理解力を持ってカメラの前に立ちたいです。寺尾さんは、親子のシーンが『癒しのシーンになればいい』とおっしゃってくださったので、学校の場面とはちょっと違う空気感が作れたらと思います」と話している。